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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ペルト:ヨハネ受難曲 サトマー指揮、カンドミノ合唱団』

Pert_YohaneJyunankyoku_Candomino.jpg アルヴォ・ペルトは20世紀のエストニアの作曲家です。エストニアは僕が大人になった時にはもう独立してましたが、ペルトの青春時代のエストニアはソ連統治下で、西側の音楽は敵対視されていたみたい。ペルトは新古典やセリーの技法を使って作曲しまくっていたらしいんですが、ソ連統治下でそんな西寄りの作曲をやったもんだからみんな発禁。こまったペルトは70年代後半にドイツ・オーストリア圏に移住したんですが、その頃には音楽の前線を行くより社会に意味ある音楽を書くべきという気持ちになってしまったのか、キリスト教音楽というかアーリー・ミュージックというか、そういうタイプの曲ばかり書くようになってたみたいです。「ヨハネ受難曲」もそうした曲で、ペルトが書いた曲の中では最も大きな曲みたい。

 ヨハネ受難曲と言えばバッハですが、ペルトのヨハネ受難曲も、バッハの頃には確立されていた受難曲のスタイルを踏襲しているように聴こえます。エヴァンゲリストが語り、イエスが喋り、教会音楽の伝統の流れにある作曲技法が使われます。バッハのヨハネ受難曲との違いは、バッハのヨハネ受難曲より古くて新しく感じられたのです。このへんのニュアンス、言葉でいうのが難しいんですが、「今のポピュラー作曲家が古楽を勉強して書いた受難曲」みたいな感じというのかな?なんでそう思うんだろうと思ったんですが、あんまり対位法的じゃなくて、やたらに3和音がきこえるからポップスっぽく聴こえるのかも。でも、元になってる旋律の旋律線や旋法が妙にモーダルなので、アーリー・ミュージックぽっく感じるのかも。録音は、オルガン付の声楽にしてはやたらとオンな感じで、壮大さに欠けたかな?

 このヨハネ受難曲も、キリストが十字架に架けられるという西洋世界のクライマックス・シーンを扱っていましたが、僕自身がキリスト教に詳しいわけでも、またキリスト教文化圏に生きているわけでもないもので、ペルトが考えていただろう宗教的な何かを感じる事が出来ず(>_<)。現代音楽の後で単純な三和音を鳴らしている所ばかりが聴こえてくるので、ウンダムヒルやECMあたりが作りそうなイージー・リスニングなアーリー・ミュージックに聴こえちゃいました。これは聴く側の僕の問題が半分ですが、日本に生きてるんだからこればっかりは仕方ないですよね(^^;)。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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