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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『アバド指揮・ロンドン響 / ストラヴィンスキー:火の鳥、春の祭典』

Stravinski_firebird.jpg これは貧乏な僕の生活ゆえなんですが、特に学生の頃は、音楽が大好きなのに、練習もしなくちゃいけない、作曲の勉強もしたい、CDも聴きたい…ということで、時間もお金もとにかく足りませんでした。
 そうなると、クラシックのCDを買うのに、独特のパズルゲームのような戦略が必要に。パズルのルールは、「指揮者やオケを散らして買う」「曲がダブらないようにする」「できるだけ中古で」の3つ。これが簡単そうでなかなか難しく、例えばベートーヴェンの交響曲のCDを買おうとしても、中古屋にはバーンスタイン指揮の「5番&7番」とカラヤン指揮の「5番&6番」が売っていたり(泣)。で、ストラヴィンスキーの場合、「春の祭典」と「火の鳥」の2曲の録音ばかりが溢れかえっていて、パズルがどうしてもうまくいかなかったのです。で、「火の鳥」が欲しかったのですが、どうしても「春の祭典」とのカップリングが多く、「春の祭典」がダブってしまったという。。

 しかし、このダブりが思わぬ収穫。お目当ての「火の鳥」ではなく、「春の祭典」の聴き比べになったのです。同じ「春の祭典」が、これほど違うとは思ってもみませんでした。前の記事で扱ったものと比べると、こちらのアバド指揮・ロンドン響の方が圧倒的な格上、知名度も圧倒的です。しかし演奏は…良く言えば流れるように淀みない演奏、悪く言えば迫力がない。。これは、エコーの多いホール録音という理由もその一因にあるかと思いますが、それ以上に演奏そのものによるところが大きいと思います。面白い事に、「火の鳥」と「春の祭典」で録音年が3年開いているのですが、どちらも同じ傾向。なんか、流暢なのです。例えば、「火の鳥」は最初の変化のところで「タタタタタタタ…」という3連の細かい動きがあるのですが、これはスタッカート気味にリズミックに歯切れよく、格好良く「ズダダダダダダン!」と演奏してほしいのですが、このCDだと「タララララララ~」とスラーで繋がれているような演奏。僕は火の鳥のスコアは見たことが無いので楽譜にどう指示されているのは知らないのですが、これはどうなんだろう…。例えが悪いかも知れませんが、叫びながら「愛してる!」というのと、微笑みながら小声で「愛してる…」というのでは、ぜんぜん意味合いが違ってくると思うんですよね。同じ曲なのに、もうそれぐらいに違う。これは解釈とか個性としか言いようがないですが、これをどう聴くかで評価が分かれるような気がします。僕は…「火の鳥」や「春の祭典」は、極端に言えばロックやジャズのバンドが演奏した方が格好良くなるんじゃないかとすら思っているぐらいなので、これは正直言ってダメでした。クラシックをあまり聴かない方は「細かい事を」「おたくっぱい」「マニアックだ」と思われるかもしれませんが、ちょっとの差ではないんですよ。ほとんど別曲。同じ曲とは到底思えないような音楽になっちゃってるのです。

 というわけで、クラシックって、人気ある曲になればなるほど、指揮者やオケなどの違いで何十種とCDが出ていますが、ちゃんとオケや指揮者や録音年なんかも気にして買った方がいいよ、というお話でした。。




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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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