
19世紀フランスのオペラ作曲家の代表格がビゼーなら、19世紀イタリアのオペラ作曲家の代表はヴェルディではないでしょうか?!オペラ
「椿姫」はヴェルディの代表作のひとつで、劇中で歌われる
「美に飾られた楽しい杯で」は、聴けばみんな知ってる曲じゃないかと。他にも有名曲が盛りだくさんで、バッハやベートーヴェンのあとに聴くと完全に娯楽、テレビドラマを見ているぐらいの気楽さで楽しい(^^)。そうそう、ソプラノを歌ってる
マリア・カラスは…僕が説明するまでもないですね、
マイケル・ジャクソンや
ビートルズとは比べ物にならない実力を持ったアイドル、世紀のプリマドンナです!文化中心地がアメリカに移ってしまう前までの西洋世界って、作家でも音楽家でもきちんと実力ある人が人気があったのがすばらしいです。このCDでの歌唱もすごい!
「椿姫」のストーリーは単純明快、誰が見ても楽しいと思います。パリ社交界で人気の美人ヴィオレッタが、純朴な青年から「こんな生活から足を洗おう」と求婚され、その愛を受け入れます。でも青年の父は、ヴィオレッタに「息子があなたにうつつを抜かして財産を注ぎ込んでいるから別れてくれ」と頼みます。それは誤解だと説明するヴィオレッタですが、青年のために別れを決意します。出て行ったヴィオレッタを恨んだ青年が、賭けの場で偶然ヴィオレッタに出会い、怒りをぶちまけます。かわいそうな椿姫(・_・、)。しかし、青年はのちに真実を知り、ヴィオレッタのもとに駆けつけます。しかし…
ストーリーはベタ中のベタ、僕はこれとそっくりな少女漫画を3つぐらい知ってますが、分かっていても面白い(^^)。19世紀のイタリアとフランスは音楽不毛の時代かもしれませんが、大衆オペラが面白かったんですね、きっと。そりゃ芝居に楽しかったり美しかったり感動的な音楽がついていたら、面白さも倍増して当然じゃないかと。これがのちに映画にとってかわられ、次にテレビになる、みたいな。
マリア・カラスの椿姫の録音はいろいろあって、50年代のものだけでいくつもあります。その中でギオーネ指揮のこの58年録音は比較的新しい録音で、マリア・カラス全盛期。歌がメッチャいいです。でも新しいといっても58年ですから、音はチャップリンの映画に流れてるような古い管弦の音なんですけどね(^^;)。でも僕、こういう古い管弦の録音の音って、独特の魅力があってけっこう好きです。管弦のあの古い音が苦手な人にはオススメしませんが、そうでなければ、椿姫とマリア・カラス全盛期の超絶的な歌唱を同時に楽しめるのでおすすめです!
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