
メロディの有名さでいえば、
「くるみ割り人形」より「白鳥の湖」の方が有名かも。というわけで、
チャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」を。これはプレヴィン指揮・ロンドン交響楽団による全曲演奏盤です!ただ、子どもの頃に「8時だヨ!全員集合」を見て育った僕にとっては、「白鳥の湖」というと、志村けんのやった「1ッ丁目1ッ丁目、ワ~オ!」のアレがまぶたの裏に思い浮かんじゃうんです。あの記憶は一生消えそうにないな。。
「白鳥の湖」はクラシック・バレエの代表的な演目のひとつですが、振付が色々あるらしくて、それによって曲順も変わるらしいです。そして、クラシックバレエの演目って、オペラどころではないほどストーリーが童話っぽいガキくさいもの多くないですか?「白鳥の湖」も例に漏れず、ストーリーが途中までは子どもっぽく感じます。ただし、最期が秀逸なので、「けっ、ファンタジーかよ」と投げてしまわず、一度は最後まで観た方が良いんではないかと。
成人を迎えた王子は、花嫁を探さなければなりません。そんな王子が湖に白鳥狩りに出かけると、白鳥オデットから「私たちは魔法で白鳥に変えられただけだから殺さないで」とか、「若者から愛を告白されると魔法は解ける」などと言われます。王子と踊る女ですが、夜が明けると再び白鳥の姿になってしまいます。
愛し合うようになり、とうとうオデットに愛を告白しようとする王子ですが、告白時に限って、相手は王女に化けた悪魔の娘でした。王子が悪魔と自分を見分けられず、傷つくオデット。偽物だと気づいた王子は湖にオデットを追いかけ、許しを請います。抱き合うふたりですが、そこに波が押し寄せてふたりは波に呑まれます…うああ、なんというエンディング。ちょっとアンデルセン物語っぽい無慈悲ぶりだぞ。。
クラシックバレエって、死をテーマにした物語が多い印象です。ただし、振付によっては、最後に魔法が解けてハッピーエンドというものもあるそうで…結末変えちゃったら別の話だと思うんですが、いいんでしょうか?
このCD、けっこうハイ上がりな音で、僕が持ってるのはSACD。でも、SACDのプレイヤーを持ってないので、普通のCDプレイヤーで聴いてるんですが(^^;)、それでも音がいいと感じます。ところが…「白鳥の湖」って、根本的にスコアがよくないと思ってしまいます。バレエの伴奏の為だけに書いた曲みたいで、雰囲気ばかりで構造が弱くて、かなり面白くない。チャイコフスキーは大好きな作曲家のひとりですが、3大バレエの中で最初に書かれた「白鳥の湖」は、まだ作曲家が踊りに気をつかいすぎて、バレエ音楽をどう作るか手探りだった気がするなあ。
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