『PINK FLOYD / MEDDLE』

PinkFloyd_Medle.jpg 邦題は「おせっかい」。何というネーミングセンスのなさ(笑)。ピンク・フロイドの何枚目のアルバムなんでしょうか、「神秘」や「ウマグマ」よりも後で、「狂気」よりも前、というあたりじゃないかと思うのですが。で、このアルバム、「神秘」や「ウマグマ」ほどではないのですがやっぱり好きで、若い頃は何度もききました。

 単純すぎて恥ずかしいのですが、1曲目の「One of the these days」が、子供の頃に見ていたプロレスの、ブッチャーのテーマ曲として使われていて、メチャクチャ格好いい曲だな、と思って、大好きでした。いやあ、今はどうか知りませんが、昔のプロレスの入場曲って、けっこうセンスある選曲が多かった気がします。ミル・マスカラスの「スカイハイ」とか、ブルーザー・ブロディの「移民の歌」とか、あと新日本プロレスの時期シリーズの選手紹介で掛かっていたジェフ・ベックの「スター・サイクル」とか。そうそう、前田日明も、キャメルか何かの曲を使っていましたね。しかし、ブッチャーのテーマ曲がピンク・フロイドの曲だなんて全然知らずに、初めてこのアルバムを聴いた時に「おおっブッチャーのテーマじゃないか!!」と燃え上がったのは秘密です(*゚∀゚)。このアルバムというとみんな"ECHOES"を絶賛するんですが、本当はブッチャーの曲がいちばん好きなクセに、ブッチャーの曲を褒めるのが照れくさいだけなんじゃないかと思っているのは私だけではないハズ。。

 で、このアルバムでよく言われるのが"ECHOES"という曲。結構長尺な曲なんですが、まったりといつまでも聴いていられる感じの、ちょっとフワフワした曲。アルバムのジャケット写真を音にしたような音楽です。これは好きというより、気持ちいいなあ、と思って何となくいつまでもかけている、という感じでした。で、このエコーズという曲のイメージにつながるのが、ブッチャーのテーマ曲を除いたアルバムのそのほかの曲のすべて。楽器編成とか、多少のアレンジの違いはあるのですが、基本的にイギリスやスコットランドのトラディショナル音楽みたいなんですよね。フォークギターを弾いたりして。考えてみれば、ピンク・フロイドというのはイギリスのバンドなので、音楽的ルーツのひとつがイギリスのトラディショナルであったとしても全然おかしくはないです。これはレッド・ツェッペリンなんかにも同じような事を感じた事があります。で、なんでピンク・フロイドみたいな、非常に挑戦的なバンドが、いきなり原点回帰みたいな事をしたのかというと…もう、「神秘」とか「ウマグマ」の時点で、バンドがなすべき到達点に辿り着いてしまったんじゃないかと。変な話ですが、バンドって生き物みたいなもので、目的に辿り着くまでの間は、目的に辿り着いていないのだから音楽的には不満があるわけですが、目的を達成した途端に、もうモチベーションが維持できなくなっちゃうような気がします(これは私の体験談^^;)。で、ブッチャーの曲を除いたこのアルバムというのは、次に何をすればいいのか、暗中模索だったんじゃないかという気がします。
 しかし、単なるリスナーとしてこれらブリティッシュ・トラッドみたいな曲を聴いた時…ピンク・フロイドとかいう固定観念を抜きにして、いい曲なんですよ。アートとしてのピンク・フロイドではなく、音楽としてのピンク・フロイドのルーツを知ったような気持ちになったものでした。そんなわけで、このアルバムをピンク・フロイドの代表作にあげる人はいないでしょうが、このアルバムが好きという人は結構多いんじゃないかという気がします。僕も、そのひとりです。しかし、一番好きなのはブッチャーの…(以下略)。



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アブドーラ最高!!

ありゃりゃ、ブッチャーって言っちゃったらもうロックアルバムレビューではなくなっちゃうんですよね。そういえば私もこのアルバムのこと書いたなぁなんて探してたら8/4にアップされるように予約で登録してましたので、しばらくお待ちを。トラックバックの予約もしておくのでお楽しみに••••って、先過ぎますね。

いとしのボッチャー

コメントだぶりならごめんなさい。昨日、酔っ払ってコメントしたから送信したかが怪しいもんで•••

それにしてもこのアルバムはブッチャーですよ。それは仕方ないです。だって、そっちとして聞いた方が圧倒的に多いんですからね。私も8/4に同じような記事をアップする予定です。予約でしてますのせ。お楽しみに(笑)

Re: いとしのボッチャー

グラハムボネ太郎様、書き込み有難うございます!

やっぱり、このアルバムと言ったらブッチャーですよね(^^)。僕にとっては、このアルバムはやっぱり1曲目の"One of the These Days"に尽きます。

そのうち、ジェフ・ベックのスター・サイクルや、キャメルのキャプチュードについても書こうと思ってます。でも、昭和プロレスの入場テーマを書きはじめたら、止まらなくなりそう(笑)。
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Bach Bach

Author:Bach Bach
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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

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