fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『Charles Mingus / Blues & Roots』

Charles Mingus _Blues and Roots チャールズ・ミンガスによる9重奏団のアルバム、1959年発表です。これはむっちゃくちゃカッコいい、ロック好きでもクラシック好きでも、音楽が好きな人だったらこのレコードは絶対に聴くべし!!というか、1959~60年と、ドルフィーが参加した1964年のミンガスは、傑作のオンパレードです!

 とにもかくにも、音楽がえらく攻撃的で攻めまくり!アルバムタイトルから、「ブルース曲をサクッとセッション的にやってお茶を濁したアルバムなのかな」な~んて心配してたんですがとんでもなかった。そういえば、ジョン・コルトレーンにもブルースアルバムがありましたが、あれも素晴らしかったな。。ブルースの意味をどうとらえるかという問題があるんでしょうね。ミンガスさんの場合、ブルースなんかのジャズのルーツにある音楽に黒人音楽のアイデンティティを求めた上で発展させる、みたいな思いがあったのかも。「My Jelly Roll Soul」なんて、たしかに古き良きジャズって感じの音楽でしたし。

 なんでこんなにカッコいいと感じるんだろう…ビートミュージックとしてビートの推進力が強烈とか、ジャッキー・マクリーンやブッカー・アーヴィンのソロが強烈とか色々とあるんでしょうが、いちばんは複雑さ、分かりやすく単純なものじゃなくて複雑に入りくんだ情報の多さじゃなのかも。例えば、このアルバムは6管編成ですが、かなり対位法的なアンサンブルで、しかもそのうちの何人かがアドリブに行く事もあって、これが形式的にも非常に複雑になってるし、サウンド自体も混沌とした部分を生み出しているように感じます。これはクラシックやロックや純邦楽などなどの他の音楽ではなかなか聴けないカッコよさ。それでいてアンサンブル部分はしっかりしているから全体のフォルムが崩壊してしまう所まではいかない、みたいな。いや~これはカッコいい。。あ、ついでに、この管楽器アンサンブルですが、ボントロはいるけどペットがいません。狙ってやったのかペッターがいなかったのか分かりませんが、結果的にこれで管の重心が低い所に固まって、暗黒な感じでやばカッコいい。。

 マイルス・デイビスもジョン・コルトレーンもチャーリー・パーカーも好きですが、ジャズの名コンボでひとつだけ無人島にレコードを持っていっていいと言われたら、僕ならミンガスだなあ。これは素晴らしい音楽、墓場まで持っていきたいレコードのひとつです(^^)。。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

06 2023 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

月別アーカイブ
検索フォーム
これまでの訪問者数
最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS