
タイの3つの古典音楽のうち、
モーラムと
クルアン・サーイは一応聴く事が出来ましたが、一番有名な
ピー・パートを聴く事が出来てない(T-T)。というわけで、ピー・パートを聴くことのできるCDを探し求め…おお~ありました!キングレコードが出した世界民族音楽大集成の17巻が、タイの音楽でした!こうやって見ると、僕のタイ音楽体験はキングレコードにおんぶにだっこですね。。
このCDは、ピーパート1曲、クルアン・サーイ合奏1曲、クルイ独奏1曲、マホーリ―合奏3曲の構成でした。
タイ音楽を網羅じゃないですか、これは良いぞ(^^)。 ピーパート。おお~これはカッコいい!!なるほど、金属製や竹製(?)の旋律打楽器が2チームに分かれて、センターにはチャルメラみたいな管楽器がいました。
ムエタイみたいで、かなり白熱した音楽。争うようにどんどんアッチェルして…みたいな所を聴くと、かなりバリのガムランに似てる感じでした。というか、インドシナ半島は竹製や金属製の旋律打楽器をけっこう聴く事が出来ますね。もう、このカッコ良すぎるピーパートを聴けるだけでも、このCDは買いじゃないかと。
クルアン・サーイは、歌のうしろに打楽器、チン、それに擦弦楽器に撥弦楽器、ついでに笛まで入って、まさに
アンサンブルによる歌伴奏って感じ。ピーパートみたいな白熱する熱い音楽じゃなくて、夕方に酔っぱらって気持ち良くなってる、みたいな音楽に聴こえました(^^)。
マホーリーは、
弦楽器中心のアンサンブルでの歌の伴奏音楽という事でしたが、旋律打楽器に擦弦楽器に笛にチンに…と、何でも入ってる感じ。昔は弦楽器中心だったかもしれないけど、今はもう編成が拡大したのかも知れません。でもそうなると、僕にはクルアン・サーイとの差が分からなかった。。っす。でも、こっちの方がちょっと厳かな感じがしました。厳かと言っても、リズムは緩やかにアッチェルしたりリットしたりするし、音楽も盛り上がったり引いたりとゆるい起伏に富んでいて飽きずに気持ちいい。。この緩く押し引きする感じも、インドネシアの音楽に似て感じました。
クルイ独奏。説明がないんで分からないんですが、音から判断するにクルイというのは竹製フルートみたいな楽器なんじゃなかと。あと、独奏と書いてありましたが、片面打楽器とチンの伴奏がついてました。そして、演奏がなかなか雰囲気があって良かった!アンチクライマックスで、湯上りに月を見ながらずっと聴いていたくなるような笛…何いってるんだか分かりませんね(^^)>。
タイの古典音楽の3つの形式であるピーパート、マホーリー、クルアン・サーイの3つ全部聴けるし、演奏も今回聴いたCDと比較して一番いい!というわけで、今回聴いた4枚のタイのCDから1枚だけ選ぶならこれ!あと、タイとか関係なく趣味で聴くなら、超絶のケーン演奏を聴く事が出来る『イサーンのスピリチュアル・ソング~タイのモーラム』もいいかも。でも、この世界民族音楽大集成のシリーズ、昔はバラで売ってたのに、今は手に入れにくいみたいなんですよね。。
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