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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『Jessye Norman / Sacred Songs』

JessyeNorman_SacredSongs.jpg 先日他界してしまったジェシー・ノーマンによる聖歌集です。聖歌と言ってもけっこうポピュラーで、「グリーンスリーヴス」や「アメージング・グレース」、それにシューベルトの「アヴェ・マリア」なんかも収録されていました。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による管弦楽伴奏で、曲によっては無伴奏合唱やオルガン伴奏のものもありました。

 ジェシー・ノーマンさんは、子どもの頃から黒人教会でニグロ・スピリチャルを歌っていたそうなので、「互いにパンを分け合おう」や「なにゆえにイエスは」あたりは当然のように慣れ親しんだ曲だったのでしょうが、狙ったわけでなく本当に「グリーンスリーヴス」や「アメージング・グレース」も歌っていたのかも。ミラノ・スカラ座という大舞台でヴェルディ『アイーダ』のアイーダ役を務めた後でも、ずっとスピリチャルや聖歌を歌い続けたのは、彼女にとっての歌の根本とはこういうものだったのかも知れません。

 このCD、曲によってはオケがポピュラーコンサート調で、そこがあまり好きではないのですが、そこを除けば素晴らしい歌でした。自分のためでもエンターテイメントではない、誰か、または何かのために捧げられたような歌と感じるものも少なくありませんでした。たとえば、グノーの「悔悟」。かみしめるように「Ipray Thee grant me pardon」なんて歌うんですよ、これは胸が締めつけられる…。他では、チャーチ・オルガン伴奏でのアダムズ「聖なる都」、ハープ伴奏を基本にした「グリーンスリーヴス」、無伴奏合唱「なにゆえにイエスは」と「スウィート・リトル・ジーザス・ボーイ」も、言葉に出来ないほどに素晴らしい歌唱でした。

 よもやジェシー・ノーマンさんの方が聖歌で見送られる日が来ようとは…時というのは切ないです。あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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