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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『伊福部昭:協奏三題』

IfukubeAkira_KyousouSandai.jpg ゴジラ作曲家の伊福部さんが書いた「日本狂詩曲」に感動した僕は、とり急ぎ伊福部さんの協奏曲を聴いてみる事にしたのでした。このCDは、井上道義指揮、東京交響楽団の演奏で、ソリストはピアノが藤井一興(武満徹ピアノ作品集はすごかった!!)、ヴァイオリンが小林武史、二十絃が野坂恵子。収録曲は以下の通り。

・ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ(1961)
・ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲)(1948)
・二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ(1962)

 「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」は、前の日記に書いたCDに入っていたものとまったく同じ演奏。あっちはベスト盤みたいなものなので、こっちがオリジナル盤ですね(^^)。タイトル通り、オスティナートがしつこく、極端な事を言えばミニマル・ミュージックのよう。

 「ヴァイオリン協奏曲第2番」は2楽章なのですが、驚いたのはうしろの管弦。思いっきりゴジラのテーマと同じところがありました。似ているんじゃなくて、まったく同じ。冗談かと思ったんですが、ゴジラって1954年制作でしたよね?つまり、こっちの方がオリジナルなんですね。それにしても、ゴジラどころじゃないほどオスティナートの雨あられで (^^;)、唐松模様を聴かされてる気分。ヴァイオリンは東欧の民族音楽みたいなもの悲しいフィドルに聴こえてきて、面白い対比でした。

 「二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ」は、僕がこのCDを手にした最大の注目曲!だって、二十絃箏の協奏曲ですよ、こんなの聴いて見たくなるじゃないですか。でもこれ、昔の日本映画の劇伴のようでした。

 伊福部さんの管弦楽曲は、シンプルさと反復を軸にして、西洋音楽の伝統的和声の中で日本国民楽派を展開する、みたいな感じ。このやり方だと、近代クラシック的(後期ロマン派から国民楽派を跨いだころ、みたいな感じ)な響きになるので、そのへんがじゃっかん前時代的になるのかな、な~んて思いました。反復の音楽が好きな人メッチャはまるかも(^^)。結局、僕の趣味に合うのは「日本狂詩曲」だけなのかな…と思いきや、このあと伊福部さんの素晴らしい音楽にまた会ってしまうから、作品やパフォーマンスをひとつふたつ観ただけで人を判断してはいけないなと思ったのでした。その話は、また次回に!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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