『ダミア』

damia.jpg 知名度としてはエディト・ピアフの方が上かとは思うのですが、僕が持っているシャンソンというもののイメージといえば、ダミアです。これもエディット・ピアフのベストと同じように、昔の東芝EMIが発売したベスト盤。相変わらず、ジャケットがダセええ(x_x)。。どうせメーカー所属のデザイナーの仕事なんでしょうが、買う気が失せるほどのダサさです。しかし、やっぱりフランス語の分からない身としては、日本語訳の出ている日本盤に手を出すしか道がなく、泣きそうになりながら買った記憶があります。う~ん、それにしても、物語調で、暗い詩が多いな。これこそ、僕の持っているシャンソンのイメージなんですよね。

 で、ダミアのイメージに決定的となっているのが、聞いた人が絶望して自殺者が絶えなくなり、ラジオ放送が禁止されたといういわくつきの曲「暗い日曜日」。イントロの合唱からして鎮魂歌のような響きです。振られた女性の切ない気持ちを歌った歌なんですが、オケと歌の関係がもの凄い。伴奏の上に歌が乗っかるという形ではないんですよね。どちらかというと歌が優先のルバートで…いやあ、これこそ歌というものではないでしょうか。また2曲目に入っている「人の気も知らないで」という曲がまた素晴らしい。僕がこの曲を聴いたのは淡谷のり子さんの唄が初めだったのですが、ただの面倒くさそうなババアと思っていた人の歌に感動させられたという、僕にとってはいわくつき思い出の歌です。しかし…オリジナルであるダミアの方のアレンジ、歌唱…う~~ん、これは素晴らしい。。やっぱりこれも恋に狂う女性の悲劇的な歌なんですが、なんかすごく心に響くんですよ。詩に関しては言わずもがなですが、歌唱も素晴らしくて、メロディを歌うというより、言葉がメロディを伴っているという感じで、突き刺さる感じがあります。歌を聞いているというより、古いフランス映画を見ているような気分。

 ところで…「シャンソン的」みたいな事を書いてきましたが、シャンソンって、フランス語では「うた」という意味だそうで、フランスにシャンソンというジャンル分けはないそうな。ところが日本にはシャンソンという認識があって、またシャンソン酒場というのが実際にあります。で、そこではシャンソンの定義がかなりキッチリしていて、伴奏の仕事なんかをすると、この日本製シャンソン・ルールというヤツを知っていないと伴奏できなかったりします。まあダミアとは関係ない話ではあるんですが、しかし日本人が持っているところのシャンソンのイメージって馬鹿に出来ないというか、ああいう線引きもアリだと思うんですよね。失恋、自殺、小市民の心情…こういう文学的な文化のなかにある舞台劇のような歌、それが僕にとってのシャンソンのイメージで、そのど真ん中にあるのがダミア、という感じです。



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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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