これもエラ・フィッツジェラルドのライブ名盤として有名な1枚、1957年録音です。バンドはやっぱりピアノとギターを含んだカルテットでしたが(曲によってビッグバンド編成に拡大)、メンバーが違って、こっちはオスカー・ピーターソンのバンド。Oscar Peterson (p), Harb Ellis (g), Ray Brown (b), Joe Jones (dr)。歌伴にはもったいないぐらいの豪華なメンツでした(^^)。
このアルバムも、ライブアルバム『Mack The Knife』と同じで、1曲2~3分で次々に演奏していくスタイルです。だから、昔に聴いた時はあんまり面白く思わなかったんですよね。ヴァースも歌わないし、間奏もない曲がほとんど。伴奏も月並みにコードプレスしてるだけ「のよう」に聴こえて、曲のメロディだけ次々に紹介していく大衆向けアルバムだな、みたいに感じてました。そして、「もうこのアルバムは手放してもいいかな」と、最終チェックのつもりで聴いてみたところ、ちょっとした事に気づきました。