『Ella FitzGerald /Sings the Cole Porter Songbook』 vol.1, vol.2
今回のエラ・フィッツジェラルドをまとめて聴くぞ特集のラストは、1956年、ロサンジェルス録音のコール・ポーター作品集です!コール・ポーターに関しては、去年『五線譜のラブレター』というコール・ポーターの伝記映画を観まして、ハリウッドの映画やショービジネス世界で生きて、ゲイである事に苦しみ、強請られ…な~んて人だったというのをはじめて知りました。映画を観て、「Night and Day」や「Love for Sale」という歌の意味がはじめて分かった気がしたんですが、映画の感想はまたいずれ書こうと思います。今回は、このエラさんのアルバムを!
コール・ポーターの楽曲集と言えば、今でもこの2枚のアルバムが筆頭にあがるんじゃないでしょうか。大有名曲は言うまでもありませんが、僕が知らなかった曲で素晴らしいと思ったのは、「Get out of town」。この曲、すごく気に入って、リクエストが来ない時は、この曲をずっとまわして演奏してた事もありました。あと、さすがに「Night and Day」や「Everytime We Say Goodbye」や「Love for Sale」はやっぱり素晴らしい、ジャズの歴史にさんぜんと輝く大有名曲じゃないでしょうか。というわけで、これは今でも、ミュージシャンや音楽ライターなら持っておきたいコール・ポーター楽曲の最初の資料じゃないかと。それにしても、エラ・フィッツジェラルド、どのアルバムでも原曲を大事に歌う人だなあと感じました。なるほど、ジャズ・ヴォーカルの教科書にするならエラにしろと言われるわけですね。