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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『メシアン: トゥーランガリラ交響曲 小澤征爾指揮、トロント響』

Messiaen Tourangalila メシアンはピアノ曲や室内楽に名作が多い気がするのですが、作曲家としての名声を勝ち取るためには交響曲を書かないわけにはいきません。書かなくったっていいのにね。このあたりがクラシック業界の権威主義的なイヤなところ。で、メシアンも交響曲を書き、その代表作と言われているのが「トゥーランガリラ・シンフォニー」。この録音は小沢さんの指揮によるもので、昔はトゥーランガリラの録音といえばこれぐらいしかありませんでした。大オーケストラにピアノにオンド・マルトノですから、録音どころか演奏だけでも大変です。ましてや、やたら緻密そうに聞こえますし、きっと演奏も困難なのでは?

 しかし…メシアン好きの僕なのに、この曲はあまり好きではないのです。無理して大げさにしてる感じもあるし、なによりクラシック音楽業界に媚びている感じがしてしまうのです。「オーケストラ曲っていうのは、こういうものだろ?」って感じで書かれたように聞こえちゃうんですよね。で、この曲、クラシックの評論家筋では「現代音楽のオーケストラ曲の中では代表作と呼ぶに相応しい」なんていう人もいます。う~ん…つまり、現代曲の良さが分からず、いまだにベートーヴェンを至高と思っている評論家にとって、現代曲の中で理解しやすい曲、という事なんじゃないでしょうか?まあ、そういう意味ではメシアンの思惑が当たったという所なのかもしれませんが。
 で、フランスのクラシック界の重鎮であるブレーズですら、この曲の録音は全然しませんでした。インタビューでその理由を尋ねられると「小沢の素晴らしい録音があるじゃないか」と答えたという有名な逸話があるんですが…いやいや、ブレーズもこの曲が好きじゃなかっただけなんじゃないかなあ。

 久しぶりに聞き返してみて、やっぱり途中で聴くのを止めちゃいました。演奏云々じゃなくって、曲自体が僕は好きじゃないみたい。おかしな話ですが、メシアンって「トゥーランガリラ交響曲」とか「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」とか、つまらない曲ほど評価が高いですよね。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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