
仁義なき戦い5部作の3~4作目がこの2本です。
1作目と
2作目は単独で見ても大丈夫ですが、以降の『代理戦争』『頂上作戦』『完結編』の3作は連続しているので、続けて観た方が楽しめるの思います。ちなみに、
友人の仁義マニアは「3作目の『代理戦争』が一番好き」といってました。観る人によって感想は様々ですね。
これも群像劇。話が複雑で、それを追っかけるのがムチャクチャに面白いです。何回見ても、人の名前を憶えたり話の展開についていくので精一杯なほど進展がはやくて、頭をフル回転させてないとすぐついていけなくなります。だって、村岡組の主要幹部がいつのまにやら山守組の主要幹部になり、山守組幹部だった広能組は村岡組傘下だった打本組傘下に入って、一緒に打本組傘下に入った幹部たちと戦争する事になって…ややこしいでしょ?これを追っかけて行くのがジェットコースタームービーみたいでものすごく面白いんです(^^)。
その複雑さを加速させているのが、前作までと同じ俳優が違う役をしている事。1作目で自分の親分に裏切られて殺された梅宮辰夫さんは、山口…じゃなかった明石組の幹部として復活!そういえば先日、山〇組系の抗争事件で射殺された組長さんが出ましたね、仁義なき戦いは映画の世界だけでなく、現実でもまだ続いてるんだなあ…。
山守組の若頭だったけど殺されちゃった松方弘樹も別の役で復活!その他、殺された山守組幹部が続々復活!
2作連続で惨殺された下っ端チンピラ役の川谷拓三さんは今回もチンピラでしたが、今回は無事最後まで殺されずに済みました、良かった良かった(^^)。伊吹吾郎演じた上田は他の俳優で復活!…と思いきや、これは別の上田みたいです、ややこしい。その他、とにかく同じ俳優が違う役でごっそり出てるので気をつけろ!でも、何回も見てると、この役者違いまで楽しくなってくるんですよ。
『代理戦争』では、渡瀬恒彦さんの芝居が素晴らしかったです。1作目で狂犬のようなチンピラやくざ有田を演じた渡瀬さんですが今回はヤクザ見習いになって、認めてもらおうと功を焦って悲惨な死を迎える役です。複雑な群像劇で、ともすれば収拾がつかなくなりそうな映画が、渡瀬恒彦さんの人生を最初から最後まで追ってるから物語に一本ビシッと筋が通って見えました。一方の『頂上作戦』は、若い奴らみんなの暴走を描いてるもんで、『代理戦争』に比べると散漫…面白いんですけどね(^^)。
ややこしい話ですが、要するに山守組と打本組の喧嘩を軸にして、これが広島ヤクザvs日本最大の暴力団神戸明石組の喧嘩に発展していくという所さえ押さえておけば理解しやすいかと。しかし、
東映はほぼリアルタイムで進行中だった抗争事件を映画化していたわけですよね。映画人も命張ってたんだなあ。
- 関連記事
-
スポンサーサイト