『Charles Mingus / THE CLOWN』

CharlesMingus_Clown.jpg 日本タイトルは「道化師」。ドルフィー参加後の60年代ミンガス・ユニットの強烈さは前までの記事で書いた通りですが、ミンガス・ミュージックの脅威の作曲技術は50年代中ごろには既に確立されたものになっていたように思います。その楽曲の凄さにとにかく魅せられまくった曲が、このアルバムに収録されている""Haitian fight song(ハイチ人の戦闘の歌)"。タイトルからして格好良すぎですが、コントラバスソロから始まる曲がテーマになだれ込む瞬間の格好良さと言い、減5度を含むテーマメロが一気に加速したところで叩き込まれる不協和音とか、ある意味でタンゴの強さに共通するものも感じちゃったりします。こんなに格好いい曲、ジャズの中で他にないんじゃないでしょうか。
 他にも、"Reincarnation of a lovebird"という、あまりに素晴らしい曲が入っているのもこのアルバムです。かなりフリーキーな、しかしインタープレイのしっかりしたインプロヴィゼーションが、いきなりあの有名なテーマメロディになだれ込んだ瞬間の見事さといったら…。また、Aメロ直後のBメロで、いきなりテンポが落ちてバラード調になったり、テーマをそのまま転調した直後に元キーに戻してソロを始めたり…いやあ、本当に編曲者としてのミンガスの才能には聴いていて惚れ惚れしてしまいます。

 で、いまさらなんですが…あまりにアンサンブルが格好いいと思っていたので、3管かと思っていたら…このアルバム、サックスとトロンボーンの2管だったのか。。いやあ、2管でここまで重層的なコーラスが作れるのか、信じられん。これだけ素晴らしい音楽に若いうちに出会えて、本当に良かったなあ。

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Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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