FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『ドビュッシー:前奏曲集 第1巻・第2巻 クリスティアン・ツィマーマン(p)』

Debussy_Preludes_Zimerman.jpg 僕のドビュッシーのピアノ曲に対する考えが変わってしまったぐらい衝撃的な演奏でした。久々に聴いた今回も、朝から何周聴いてるか分からないほどのヘビーローテーションです。この曲に限らず、超絶的なテクニックと表現力をもつポーランドのツィマーマンの演奏には、「この曲ってこんなにすごかったのか」と思わされた事がけっこうあるんです。ルトスワフスキの曲なんて、ツィマーマンさんの演奏で目覚めてしまったぐらいですから(^^)。巨匠世代でも、70年代の日本のクラシックブームに乗った人でもないもんで、僕はどうしてもアルゲリッチポリーニの次ぐらいに聴いていましたが、最近では全盛期アルゲリッチと同格、大好きなグールドより上とすら思ってます。

 ドビュッシーのピアノ曲集というと、「映像Ⅰ」「映像Ⅱ」「版画」の方に親しんできたんですが、本当にすごいと思うのはこの前奏曲集です。作曲やピアノ音楽の歴史的にもそうなんじゃないかなあ。ただ、耳あたりの良さとは裏腹に簡単な曲ではなく、内容も技術も和声もかなり高度で斬新、場合によっては晦渋な所まであったりして。ドビュッシーというと4度や6度の和音が有名ですが、前奏曲集だとそれだけじゃなくて、1巻だと#2「ヴェール」がかなりの部分が全音音階2巻#2「枯葉」は部分的にジャズでいうコンディミ#10「カノープ」は部分的に並行和音ドビュッシーの作曲技法を学ぶにも素晴らしい教材と思います。

 そんなわけで、「前奏曲集」はそれ以前のドビュッシーのピアノ曲とちょっと違う印象で、色は大事にしないといけないけど実はリストみたいにエスプレッシーヴォに弾いた方がいいのかも。ただし、何曲かは相当に難しいスコアなので、それが出来る技術と表現力があれば、ですけどね(^^;)。そしてそれをやってしまったのがツィマーマンのこの演奏なんじゃないかと。1集「西風の見たもの」「沈める寺」、2集「枯葉」(コンディミが深い!)「妖精は素敵な踊り子」「花火」の演奏は、言葉が出ないほど感動してしまいました。これはギーゼキングやアースが演奏してきたドビュッシー前奏曲集とは全く別物、目指してるものが違うのでどっちが上とかじゃないと思いますが、この演奏でこの曲の演奏のされ方が変わっていくんじゃないかというほどに凄かった!これは印象派和声を鳴らしつつリストのように個人の表現に昇華してしまった超弩級名演じゃないでしょうか!

 こういう前奏曲集の演奏が好みかどうかとは別に、間違いなくぶっ飛んでしまう神がかりな演奏でした。ただし、ピアニストがこれを聴くのは注意した方がいいかも。ピアノやめたくなるかも知れません(^^)。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

02 2020 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS