『Frank Zappa (the Mothers of Invention) / Weasels Ripped My Flesh』

FrankZappa_Weasels.jpg 来ました、フランク・ザッパです!僕はこの人が好き過ぎて、若い頃はアルバムも見つけるたびに片っ端から買ってました。…が、僕が若い頃というのは、フランク・ザッパのアルバムはかなり手に入れ難かったです。だから、片っ端から買ったといっても、そんなに買えなかったんですよ。これだけのロックのビッグネームなんですが、なんか、日本ではあまり紹介されていなかったんですよね。レッド・ツェッペリンの「ハードロック」とか、ビートルズの「ポップス」なんかとは違って、言葉では説明しにくい音楽だったんでしょうね。説明しにくいというのは、凄く理解できます。

 フランク・ザッパの音楽って、たしかに説明しにくいです。なんというか、色々な音楽がごちゃ混ぜで、また音楽家としての姿勢もちょっとひねくれている感じで(いや、これは褒め言葉なんですが)、けっこう思慮深い人じゃないと、たしかに理解しにくいかも。アメリカのロックのヤバさ加減が強烈に出たアーティストのひとりと思うんですが、バカな方面のヤバさじゃなくって、頭のいい方面のひねくれたヤバさ。例えば、バンドも初期の頃(このアルバムも初期に入れて考えてます)はクラブ・バンドみたいで、上手いんだかヘタなんだか分からないような感じなんですが、これが後期になるとフュージョン・バンドみたいなテクニック集団になります。音楽の要素も、アメリカン・オールディーズみたいな曲も結構あって、一方ではジャズ・フュージョンみたいなテクニック曲、フリージャズ調の曲、サイケ、現代音楽っぽい曲…つまり、音楽性という所で括ろうとすると、脈絡がないんですよね。で、よく聴くと、オールディーズみたいな曲は、オールディーズみたいな価値観を茶化して演奏していたり。…しかし、ザッパ自身は茶化すと同時に好きでもあると思うんですよ。こういうシニカルさって、エンターテイメント的な視点からは、ちょっと分かりにくいじゃないですか。まして、日本人がそれを理解しようとすると…う~ん、これがリアルタイムには日本で理解されなかったのは、ある意味当然かも。

 で、このアルバムです。当時の日本タイトルは「イタチ野郎」。…素敵です。このアルバム、音楽的にも、読み解き的な脈絡からも、本当に面白いアルバムなんですが、ちょっとそれを説明し切るのは難しいかも。ここでは、フリージャズ、アヴァンギャルド、現代曲、皮肉…こういう分かり易いキーワードだけに注目して聴き始めてるだけでも、相当に楽しめるんじゃないかと思います。例えば、冒頭の"Didja Get Any Onya?"。リズムチェンジを繰り返す、ロックのハウスバンドの上を、フリージャズばりのサックスが疾走します!で、突然ブレイクしたかと思うと、オカマ口調で「んあ~~ん」。で、現代音楽ばりの不協和音パートに突入し、その後ろでいきなりコントラバスが4ビートのウォーキンベースを刻んで、詩の朗読が始まり…だいたいマザーズの音楽性というものが、そろそろ伝わったんじゃないかと思います。で、この『いやち野郎』は、分かり易く言うと、ザッパがデビューしてからしばらく結成していたマザーズ・オブ・インベンションというバンドの中では、フリージャズ方面の傾向が強く出たアルバムなんじゃないかと。初期のザッパのレコードの中では、いちばん好きな1枚です。


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Author:Bach Bach
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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

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プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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