
オーディオに、それなりに凝ってます。ロックだとあんまり感じませんが、ジャズやクラシックのレコードやCDを部屋でいい音で鳴らした時の「うわあ、すげえいい音だ…」と感じた時の感動は、良い再生環境で良い録音を聴いたことのある人でないと分からない驚異の悦楽じゃないかと。
でもお金がないので、アンプもスピーカーもプレイヤーも一流品を揃えきれず、超一流ブランドではないけど、まあまあ評価されているメーカーが作った、ちょっと聴き程度では一流と聴き分けられない中価格帯ばかりが揃ってるんです。ピアノに例えれば、ベーゼンドルファーやベヒシュタインじゃないけどヤマハ、みたいな。ヤマハだって悪いものじゃないけど、超一流とは言えないじゃないですか。で、一通り揃ったら、壊れたものからいいものに変えていこう、みたいな。問題は、「ちょっと聴くと分からない」けど、「真剣に聴くとけっこう違う」所なのです。。
凝っているのはオーディオだけでなく、録音機材もです。これも、いいヘッドアンプやマイクを買うと1本で数十万円が飛んでしまうので、録音の仕事の時に知り合ったプロのレコーディング・エンジニアさんに訊いて、ドイツなんかのブランドマイクじゃなくって、オーディオテクニカとかAUDIXとかの、性能は良いけど高くないもので必要な数だけ揃え、不具合が出たら買い替えていく、みたいにしてました。

ところが、オーディオも録音機材も、古くて良いものって故障しないんですよ(^^;)。故障しても、古いものって直せちゃったりします。今みたいに直さない前提で作ってあるものと違って、昔のものって直せるように作ってるんでしょうね。だから、すべてが1流にはちょっとだけ届かないもので、ずっと持ってしまっている、みたいな。
しかし、
一流品じゃないと困るものがあります。ヴォーカルのマイクです。こればっかりは一流半のマイクだといい音にならないんです。そんなところで見つけたのが、ノイマンのこんなふたつのマイクです!
・NEUMANN TLM67 (20万円ぐらい+マイク・サスペンション3万円)
・NEUMANN TLM193 (15万円ぐらい+マイク・サスペンション3万円) マイクの一流ブランドと言えば、ノイマン、AKG、Shoeps、B&K あたりですが、ラージダイアフラムのコンデンサーマイクと言えば間違いなくノイマン。僕がレコーディングスタジオで聴いた「うおお、なんだこのマイク、メッチャ音いいじゃん!」と思ったマイクは、U47 tube というヤツなんですが、あれは市場に出ることが稀で、出たとしても100万円を下らない、手に入れたとしてもベストコンディションで保存するのは難しい…そんなの、庶民には無理。。で、手に入るレコーディング・スタジオ定番マイクと言えばU87Ai なんですが、これは30万円ぐらい+マイク・サスペンション3万円なんです…高い、高すぎるよ。
こんな風にして、いつも「一流よりちょっと下で、でも値段がガクンと安いもの」に手を出していく事になるんですが、でも安いと言ったって、今回の候補で一番安いやつを選んでもマイク1本18万円ですからね、庶民としては1.5流品に手を出すのは仕方がない選択なんでしょう。でもやっぱり高い事には変わりないので、もし買うにしても、一回聴いてから買いたいなあ。いくら金を持っていたって墓場までは持っていけないんだから、オーディオぐらいは良いものを揃えたいと思ってしまうのは、音楽狂の考えなんですかね(^^;)>。
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