
あるブロ友さんが、「いままでギターを何度もやって何度も挫折してきたけど、その理由は左手が痛くなるからだ!」な~んておっしゃってました。わかる、わかります、僕もそうでした!フェンダーのストラトみたいなエレキギターならまだいいんですが、フォークギターやクラシックギターになるともうお手上げ。バレーコード多用の曲があると、10分か15分弾いたぐらいでもう激痛、弾けなくなってました。
でもその問題、僕はある時にかなり解決できてしまったんです。きっかけは、クラシック・ギター。というわけで、全国に100万人はいるだろう、左手が痛くなってギターに挫折した人に贈る、その解決方法です!
●奥義その1:左手をギターを支える視点にしない 第1は、左手をギターを支える視点にしない事です。バレーコードを多用していると、親指の付け根が痛くてたまらなくなったりするじゃないですか。あれは、左手でギターを支えているからです。
ギターを右腹、右腕、左ひざの3点でしっかり支えられていると、左手は親指で握りこまないで指を乗せるだけでも、ギターはまったくぶれません。左手親指で支えを作るのは、ギターがぶれないようにするのではなく、ほかの指がぶれないようにする程度で済むんです。こんな単純な事に気づくのに、僕はものすごく時間がかかりました(^^;)。たぶん、クラシック・ギターを習っていたら、子供でも知ってる常識なんでしょうね。独学はつらいよ。
●奥義その2:左腕の関節部分をなるべく曲げないフォームにする! 第2は、左腕の関節部分をなるべく曲げないフォームにする事です。方法は二つで、ひとつはギターをなるべく立てる事、もうひとつは左ひじをなるべく開く事です。
手首が曲がると手首より体に近い方の筋は使えなくなります。指が曲がると指より体に近い方の筋は使えなくなります。逆に、一直線になっていると、体に近い方の筋の力も借りることが出来るのです。指でギターを弾くより、腕でギターを弾いた方が、疲れないわけです。腕から指までで曲がっている部分を作らないフォームで演奏すすればするほど、指の力だけでなく、腕の力なども活用して使えるようになります。腕の力を使っているというわけでなく、筋のメカニズムの関係で、勝手に指への負担が軽減される感じです。
そうするためには、ギターが立つ形になればなるほどいいし、肘が広がれば広がるほどいいです。チェリストの左肘が広く開いている絵を見たことがあると思いますが、あれは手首に角度を作らないようにするためだと思います。
●奥義その3:そもそも、セーハを多用することが間違っている その3は、そもそもセーハなんて、プロだってそんな多用していないという事です。高度なギター音楽ほどそうで、クラシックでもフラメンコでもジャズでも、よく見てみると「あ、セーハを長時間なんて、こういう人でもやってないんだな」とわかるし、よく考えたら西洋音楽をやるなら、6つの音をジャンて鳴らすのが一曲のうちでずっとあるなんて、それ自体が音楽的にも素人くさい気がしたりして(^^;)。
例えば、プロのジャズ・ギタリストの演奏を見ていると、バレーコードを長時間押さえるフォームでなんて演奏してません。同時に演奏する弦は多くてもせいぜい4本で、普通はそれ以下です。フォークギターをジャカジャカ演奏しようと思うとそれは無理かもしれませんが、長時間コードをジャカジャカ演奏するフォークシンガーだって、よく見ると実はカポを多用してバレーコードを長時間押さえるなんてしてなかったりします。ジョン・バエズさんとかサイモン&ガーファンクルとか長渕剛さんとか、ギターにカポがついている絵が浮かびませんか?あと、フラメンコも、間違いなくカポを使ってますよね。そもそもセーハを多用するなんてことがおかしいのです!
というわけで、私的「ギタリストの左手痛いぞ問題の解決方法」でした!あ、でもこれらの知識は我流ではなくて、ちゃんとしたギター教本をミックスしてます。カルレバーロ『ギター演奏法の原理』は、クラシック・ギターの教本ですが、左手痛い問題に悩んでいるギタリストの皆さんは、ぜひ一度読んでみるべしです!!
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ワタクシの為の記事、ありがとうございます。その後セコセコと練習を続けていますが、現状はラクなバレーコードの押さえ方を考えております。でも、やはりあんな変な押さえ方は不自然極まりないですから、なるべくやらない方がイイですよね~。
カルレバーロの本ですが、まだ見つかりません。今後もしつこく探し続けたいと思っております。