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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『南ヴェトナム・絲の饗宴 ~巨匠トラン・ヴァン・ケー~ Vietnam: Tradition du Sud』

Vietnam_Tradition du Sud ベトナム音楽のCDです。このCDには、ドン・タイ・トゥという南ベトナムの伝統音楽が入っていました。ヴォーカルなしで、使われる楽器は月琴、二胡、箏、ヴァイオリン。フランスのOCORA原盤で、1992年の録音でした。

 おお、これは美しい室内楽アンサンブルだ!「ドン・タイ・トゥ」って、アマチュアの音楽という意味だそうですが、それって雅楽や宗教音楽でないという意味であって、演奏や音楽内容が低いわけではまったくありませんでした。むしろ、演奏なんて間違いなくプロ級でムッチャうまかったです。それにしても箏の音が西洋のハープみたいで綺麗。そして、イン・テンポの音楽もあるんですが、ものすごくゆったりとしたテンポで、ルバート…というより、自分の呼吸で演奏する曲がいくつか入ってたんですが、これがとんでもなく美しい。。口で説明するのは難しいんですが…ライ・クーダーの『パリ・テキサス』をもっと幽玄にした感じと言ったら伝わるかな?4曲目「Phu Luc」や5曲目「Rao Buon」の美しさはヤバい。うまいんですが、全体的に技巧を聴かせるというのではなくて、レイドバックした心おちつく音楽という感じ。これはいい、いいですよ!

 あと、このCDはライナーがものすごい詳しくて素晴らしかった!南ヴェトナムの音楽理論がビッシリ解説してあって、読んでいてのめり込んでしまいました。例えば、音階。実際には今の西洋音楽のような固定ピッチではないそうなんですが、あえて西洋音階に合わせて表現すると音階は5音音階がふたつで、ディエウ・パク(C,D,F,G,A)と、ディエウ・ナム(C,D,F,G,Bb、またはC,Eb,F,G,Bb)。実際にこのCDをきいた感じだと、ディエウ・パクの方が多く使われているのかな?そのあたりは西洋の長調と短調の関係に似てるかも。それぞれ補助音がふたつ入って、ついでに変化する音がここにいくつか挟まれ、装飾技法やグリッサンドなんかが加わっていって…みたいな。これはきっと「なんとなく」ではなく、音階もリズムも楽式も体系化された音楽なんじゃないかと。

 これは見事な芸術音楽、ベトナムの音楽って中国音楽っぽいものが多い印象でしたが、これは中国音楽の影響を受けつつも独特の芸術的進化をした音楽って感じ。いやあ、これは何度も繰り返して聴いて、深く理解したい音楽です。でも、ベトナムの音楽のCDって、僕はあんまり聴いた事がないんですよね。もっといろいろ聴いてみたいなあ。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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