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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『絲・南哀 ヴェトナムの弦楽器』

Vietnam no gengakki 同じくベトナムの伝統音楽のCDで、こちらは日本のキングレコード録音。1991年、ハノイ録音でした。このCD、音楽も素晴らしければ解説も素晴らしかった!日本のキングやビクターの民族音楽のCDは、音が入ってるだけでなくちゃんとその音楽を調べて、丁寧な解説がしてあるのがいいです(^^)。

 まず、解説で勉強になった事。ベトナム民衆の芸術的娯楽音楽は3つに分かれるんだそうです。ひとつは、OcoraのCDに入っていたドン・タイ・トゥ。アマチュアの音楽という意味だったな、確か。ふたつめは、ハット・ア・ダオ。北ベトナムの女性歌唱音楽で、ダン・ダイという3弦リュートが伴奏。日本でいう芸者音楽に相当するんだそうです。3つめが、カ・フエ(フエの歌)とダン・フエ(フエの音楽)に分かれるフエの音楽。これは独奏、2重奏、3重奏、アンサンブルなど様々で、レパートリーは伝承されてるんだそうです。で、このCDに入っていたのはフエの音楽とドン・タイ・トゥ、あとは新曲で、最大で2重奏まででした。

 聴いて感じたのは、中国音楽の影響が強い事でした。ヤンチンみたいな打弦楽器、中国琵琶のようなフレットの多い琵琶、月琴みたいな弦楽器など。そんでもって、胡弓みたいな楽器の人は微妙でしたけど(^^;)、他の楽器はみんな演奏がうまい!特に琵琶系の楽器ダン・ティバと楊琴系の楽器ダン・タム・タップ・ルックの2重奏、そのダン・タム・タップ・ルックと箏のような楽器ダン・チャインの2重奏が素晴らしかった!起承転結の少ない音楽が多いので、即興っぽいものよりも作ってありそうな曲の方がいいし、ソロよりも構造がしっかり見える二重奏の方が楽しめました。音楽はどれもゆったりとしたレイドバック音楽で、すごく涼しげで気持ちよかったです!あと、室内楽だからか、録音がすこぶる良かったのも印象的でした。

 東南アジア音楽って、西寄りになるとインド系仏教音楽系、東寄りになるとインドネシア系の竹や青銅を使ったガムランのような音楽、中国寄りの地域になると漢人音楽の影響が強くなって、これらのチャンポンという印象を持ってるんですが、ベトナム音楽は中国色が強いんですね。ベトナム戦争のときも共産主義を持ったホー・チ・ミンが指導者になったし、昔から文化がそっち寄りだったのかも。それにしてもいい音楽でした!音楽って素晴らしいなあ。。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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