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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『高橋竹山 / 津軽三味線』

TakahasiChikuzan_TsugaruJamisen.jpg 津軽三味線の名盤中の名盤です!アメリカの同化政策に巻き込まれたように何にも考えずに洋楽ばかり聴いているのは悔しい、英米の大衆音楽なんて足元にも及ばない歴史を持っている純邦楽をちゃんと聴いておきたいな…な~んて思った若い頃に聴いたレコードで、これが運命の出会い!はじめて聴いた時、一瞬で夢中になったのが昨日のことのよう(^^)。1973年録音のクラウン盤です。僕が今持っているCDは、それに歌伴奏を7曲追加したものです。

 高橋竹山さんは、僕が子供の頃、すでに伝説の人でした。津軽三味線のルーツは新潟にいた瞽女(ごぜ)がやっていた三味線音楽らしいですが、それが津軽にわたり、江戸時代後期に定着したそうで、始祖は仁太坊(にたぼう)。その後、梅田豊月という名人を生み、その梅田豊月に師事した2人がいずれも素晴らしい腕前で、高橋竹山はその2人の中のひとりです(もうひとりは木田林松栄)。僕は高橋竹山以前の津軽三味線を聴いたことがないんですが、高橋竹山あたりになると、器楽として成立してしまうほどの演奏に技巧が施されていました。ちなみに、戦後の民謡ブームに乗って津軽三味線が全国に広まった時の第一人者が高橋竹山だったんだそうです。

 このCDは、器楽独奏11曲、民謡の伴奏が7曲入っていました。伴奏の7曲はCD化の際に追加収録されたみたい。でもやっぱり日本の遊芸民の音楽として素晴らしかったのは独奏、これが凄かった!三味線音楽ではあるんですが、軽妙なお座敷小唄や浪曲の伴奏で聴かれるような鯔背な三味線と違って、薩摩琵琶のような迫力がヤバい。それでいて手(部分的な手筋)が多く、ついでに途中でアッチェルしたりする!これ、むちゃくちゃかっこいいだろ…。今でも津軽三味線のテクニックに優れる若者はいっぱいいますが、このずしんと来る太さがないんですよね、それって指先の問題じゃなくて、呼吸とか一撃の破壊力とか表現とか、そういう所なんでしょうね。でも、竹山さんは、津軽三味線にしてはバシンというたたきが少なくて、当時にしては相当にエレガントな演奏をする人かも。

 すごいと思ったのは、1曲目の「津軽三味線組曲」(「津軽じょんがら節」の伴奏を元に走者がいろいろと手を入れて捜索で演奏するもの)が、技巧のオンパレードの上に途中でっちゃるしてかっこいい!!3曲入っていた「津軽じょんがら節」(普通のモノ、「中節」というもの、歌入り)のうち、「中節」というヤツもカッコよかった!ちなみに、「津軽じょんがら節」は、演奏者によって手がまちまちなんだそうですが、大きく分けると「旧節」「中節」「新節」の3つに分かれるんだそうです。詩の内容は、ぜんぶやるとけっこう長い物語で、もともとは新潟の広大寺が信濃川ぞいの耕作権争いになった時に、時の広大寺の住職を追い出すために作られた悪口歌なんだそうです(^^;)。で、それを瞽女が広めたんだそうです。ちなみに、このCDに入っていた歌入りの歌詞だと、悪口は言ってませんでした。ああ、もう書き始めたらきりがない、他の曲も器楽独奏は曲によってキャラクターがはっきり違っていて、どれも面白かった!

 このレコードをはじめて聴いたのは大学生の頃で、大学の図書館のLPで聴きました。CDを買ったのはずいぶん後でしたが(LPが入手困難だった!)、常磐津でも清元でもない青森の津軽三味線は、伴奏ばかりが強い田舎の(よく言えば豪壮な)流派だと思っていたんですがとんでもなかった、豪壮だけどむちゃくちゃ洗練されてるじゃん、みたいな(^^)。「純邦楽、すげえわ」と思わされたきっかけとなった思い出の1枚でもあります。これは超おすすめ、演奏よし、音よし、内容よし、純邦楽の大名盤です!

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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