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『オケゲム:ミサ曲《ド・プリュ・ザン・プリュ》《オ・トラヴァイユ・シュイ》他 ピーター・フィリップス指揮、タリス・スコラーズ』

Ockeghem_Tallis Scholars_Peter Phillips ルネサンス期フランドル楽派の作曲オケゲムのミサ曲を収録したCDです!な~んていいつつ、バンショワのシャンソン曲なども入ってました。収録は、以下の通りでした。

(ジル・ド・バン・ディ・バンショワ作曲)
・シャンソン《いつまでもやはり》

(ヨハンネス・オケゲム作曲)
・シャンソン《私が悩んでいる事を》
・ミサ曲《ド・プリュ・ザン・プリュ》
・ミサ曲《オ・トラヴァイユ・シュイ》

 なんでこういう構成かというと、2曲のシャンソンが2つのミサ曲の土台になってるから、との事。なるほど~、これは素晴らしい企画(^^)。

 ルネサンス音楽は、ザックリ分けるとブルゴーニュ楽派、フランドル楽派、ローマ楽派に分かれますが、バンショワはダンスタブルデュファイに並ぶブルゴーニュ楽派の大有名作曲家です。とはいえ、このCDに入っていたバンショワの作品は4分ほどのシャンソン1曲だけ。でもその4分が入れ子細工のように実に綺麗に編み上げられたポリフォニー!いやあ、ルネサンス時代の作曲家さんって、揃って天才ぞろいだったんじゃないかと思ってしまいます。。

 一方のオケゲムは、ラッススやジョスカン・デ・プレに並ぶフランドル楽派の代表的作曲家です。特にオケゲムは発明家的な才能があって、カノンの中に拡大・反行・逆行という、後のシェーンベルクが参考にした書法を開発。西洋の線の音楽の基礎を作ったひとりです。オケゲムはフランス王室音楽家だったというだけでなく、王室直属のサン・マルタン修道院の財務官を務めたり、外交もしたという、いかにもマルチなルネサンス時代の人。残された作品が多くないのも、音楽だけやってたわけではないというのが少なからずあったんじゃないかと。オケゲムの全作品はミサ曲14曲(うち1曲は未完成)、レクイエム1曲、モテトゥス9曲、シャンソン22曲なので、コンプリートしようと思えばできるかも…しないけどね(^^)。
 このCDに入っていた2曲のミサ曲は、どちらも世俗曲の旋律を用いて作ったものでした。当時は今みたいな著作権的な概念はなかったんですね。まあでも本当にすごいのは旋律ひとつじゃなくてそれをポリフォニー化して巨大構造を作り上げる技術のほうですし、そこはそこまで重要ではないでしょうし。そしてまず、ミサ曲《オ・トラヴァイユ・シュイ》の定旋律の元になっているシャンソン《私が悩んでいる事を》がむっちゃくちゃ見事!このメロディライン、どこかで聴いた事があるんですが、どこだったかな…。

 ピーター・フィリップス指揮、タリス・スコラーズはルネサンス音楽を専門に演奏する声楽グループというだけあって、コーラスがむっちゃくちゃ綺麗!ルネサンス時代のポリフォニー音楽ってなかなか込み合った構造をしてるので、こんなにすっきり響かせるのは実は至難の技なんじゃないかと思うんですが、すごいです。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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