リリースは1956年ですが、録音は1951年なので、マイルス・デイヴィス名義のアルバムとしては『Birth of the Cool』の次に古いものじゃないかと。あ、そうか、56年というと、マイルスが大メジャーのコロムビアに移籍した年なので、その宣伝効果に乗っかろうとして、弱小レーベルのプレスティッジが未発表音源を出したんだな、きっと(^^)。 管はマイルス・デイヴィス (tp) のほかにジャッキー・マクリーン(a.sax)、ソニー・ロリンズ (t.sax)。ピアノはウォルター・ビショップ、ベースはトミー・ポッター、ドラムはアート・ブレイキーというわけで、かなり豪華なメンバーでのセッションです!
Birth of the Coolといい、このアルバムといい、Bach Bachさんの視野の広さには毎回驚かされます。私なんて、Bitches Brewから入って、その前のものを拾い聞きした程度ですから。(管の中でもTpに余り興味が持てないのも原因なのですが。) まるで、ピカソがきちんとしたデッサンを残しているのを知らない鑑賞者みたいですね。
マイルスと言えば、今回書いているコロムビア移籍前でもエレクトリックでもなく、『Kind of Blue』あたりのコルトレーンを含むクインテットから、ショーター/ハンコック/トニー・ウィリアムスを含むアコースティック・カルテットあたりまでが黄金時代という認識なのでしょうね。ハードバップ時代のマイルスは、マイルスのファンよりもハードバップのファンが好んで聴いている印象があります。
まるで、ピカソがきちんとしたデッサンを残しているのを知らない鑑賞者みたいですね。