1952~54年、ブルーノートに録音されたマイルス・デイヴィスのリーダー録音です。もともとは3枚の10インチ盤『Young Man With a Horn』、『Miles Davis Vol.2』、『Miles Davis Vol.3』に収録されていたものを、未発表曲も追加して2枚にまとめたのがこのCDでした。セッションは52年、53年、54年にそれぞれ1回ずつの計3回。メンバーもセッションごとにかなり違います。そうそう、ブルーノートは1500番台と4000番台のレコードが人気があるんですが、この録音は1500番台のトップを飾ったレコードなんだそうです。でも僕は、CDでしかこれを見たことがないんですけどね(^^)。。LPや10インチ盤は、今だと超プレミア価格かも。
50年代前半のマイルスって、ソニー・ロリンズらとの「DIG」セッション、ジェリー・マリガンらとの「Birth of the Cool」セッション、モンクやミルト・ジャクソンらとの「Bags Groove」セッションなどなど、有名ミュージシャンをドバっと集めて、有名曲をセッションで演奏する録音が多いです。50年代後半以降の、コンセプトをしっかり決め、厳選したメンバーとリハやライブを重ね、いいものを作りだしていく感じはまだありませんでした。この頃のマイルスは麻薬でヘロヘロだったとも言いますし、プレイにしても音楽にしても、何とかいいプレイをする事で精いっぱいだったのかも。