ジャズやフラメンコとのコラボレーションは、フルートの代用ぐらいの感覚で尺八を使ってる感じ。音の立ち上がりやタイム感に無配慮なんですよね。よく出来た楽曲とセッションだとは思うんですが、深く尺八を研究している暇はなかったか、あるいはそういう所を理解できないのかも知れません(悪い意味ではなく、日本人がどんなに頑張っても英語のLとRを理解できないようなもんでね)。 ジャズっぽいセッションは7曲目「Balada de un camino」で、ミュージシャンのうまさに舌を巻きました。スペインのジャズ事情、僕はまったく分からないんですが、ピアノもベースもドラムもレベル高い!! フラメンコものは2曲で、「Encuentros」「Aires de Luna」のどちらもヌエヴォ・フラメンコ調。こっち系はスペインのミュージシャンからすればお手のものなんでしょうが、まんまアレグリアスをやってるところもあったりするもんで、尺八なんていらねえんじゃないの、みたいな(^^;)。