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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『Hozan Yamamoto / Otoño』

Hozan Yamamoto Otoño 他流試合方面の山本邦山さんのCDのひとつです。これはnuba records というスペインのレーベル制作で、1997~8年録音。シンセサイザーやピアノ、それからジャズ・ミュージシャンっぽい演奏をするサックス、クラリネット、ドラム、パーカッション、ウッドベースのバンドあたりと共演していました。

 音楽の傾向は大きくふたつで、ピアノやシンセサイザーのものは、ニューエイジやイージーリスニング系。バンドとの共演はジャズまたはフラメンコのグループに尺八を組み込んだものでした。

 ニューエイジ系がこのアルバムの大半で、10曲中7曲がこれ。イージーリスニングでたまに耳にするオリエンタリズム的な志向で、「Nippon」という記号として尺八を使ってました。日本じゃなくて思いっきり中国な曲想のものもあるあたり、60~70年代のB級ハリウッド映画やエキゾティカと同じぐらいにいい加減な世界観(^^;)。シンセやピアノを音色の雰囲気として使っているので、浅いと感じてしまいました(^^;)。でも作曲も編曲も録音もよく出来ていて、プロの仕事でした。

 ジャズやフラメンコとのコラボレーションは、フルートの代用ぐらいの感覚で尺八を使ってる感じ。音の立ち上がりやタイム感に無配慮なんですよね。よく出来た楽曲とセッションだとは思うんですが、深く尺八を研究している暇はなかったか、あるいはそういう所を理解できないのかも知れません(悪い意味ではなく、日本人がどんなに頑張っても英語のLとRを理解できないようなもんでね)。
 ジャズっぽいセッションは7曲目「Balada de un camino」で、ミュージシャンのうまさに舌を巻きました。スペインのジャズ事情、僕はまったく分からないんですが、ピアノもベースもドラムもレベル高い!!
 フラメンコものは2曲で、「Encuentros」「Aires de Luna」のどちらもヌエヴォ・フラメンコ調。こっち系はスペインのミュージシャンからすればお手のものなんでしょうが、まんまアレグリアスをやってるところもあったりするもんで、尺八なんていらねえんじゃないの、みたいな(^^;)。

 よく出来たニューエイジ系ワールドミュージックと思いました。こういうCDって、90年代型のエキゾティカというか、「欧米の価値観で作ったアフリカ音楽」欧米の価値観で作ったインド音楽」「欧米の価値観で作ったタンゴ」…みたいな感じで、どうしても浅く感じちゃうものが多いんですよね。もう少し踏み込めれば間違いなく面白そうなことやってるのに、そのもう少しが高い壁というか。ジャンルを跨ぐときには、一時の現代音楽がやったみたいに専門ジャンルに深く入って理解するところから始めないと、後に繋がるものなんて何も残らないただの親善セッションで終わっちゃうのかも、みたいな。あ、でも、プレイヤーも作曲家も、さらにエンジニアもCDのデザイナーも、能力の高い人揃いだとは思いました。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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