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Category: アート・本・映画 etc. > 本(漫画・サブカル)   Tags: ---

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書籍『世界妖怪図鑑』 ジャガーバックス刊

SekaiYoukaiDaizukan.jpg 僕が幼い頃、家にあった本です。兄が怖いもの好きで、こういう本をいっぱい持ってたんですよね。世界の妖怪や幽霊や怪物が、綺麗な絵と解説文で説明されていました。怖くて怖くて、自分の中では「見ちゃいけない本」になってたんですが、なにせ家にあるもんで、数カ月に1回、怖いもの見たさで見てしまうという(^^;)。表紙で何となく想像つくと思うんですが、やばいのは挿絵。無駄にリアルで怖かったんですよ、女が鏡に映ると骸骨だったりね。この油絵の筆致はアマチュアじゃない、きっと美大出た実力者が食えなくてこういう仕事をして凌いでたんだろうなあ。

 ドラキュラ、サタン、ゴーゴンみたいなメジャーなものから、影を食う妖怪「影くらい」みたいなこの本の創作なんじゃないかというものまでぎっしり。女の裸が見れる「妖花アルラウネ」の挿絵にちょっとドキドキしたり、絵じゃなくて写真のものがわずかにあって戦々恐々したり(゚ω゚*)。
 そんな中、幼少時の僕にとって最大の恐怖は、夜になると馬車の音が聴こえて、それを見ると地獄に連れて行かれてしまう、みたいなやつ。服を着たミイラだか骸骨みたいなのが馬車に乗ってたんですが、絵も怖ければ話も怖くて、夜に外に出たらこういうのに出会って死ぬんだろうな…と本気で思ってました。あの骸骨が引っ張っている馬車の絵をもう一度見てみたい。あと、理科室の人体標本みたいな気持ち悪い奴もトラウマで記憶にあるんですがそれも見たい。

SekaiYoukaiDaizukan_Mozma.jpg 1960~70年代って、お化けや超能力がまことしやかに話されていて、本でも映画でもテレビ番組でも、リアルに怖い作りのものがたくさんありました。子供むけのものですら容赦なしで、この本もそうですが、テレビアニメでも『妖怪人間ベム』や『猫目小僧』とか、マジで怖かったです。『ゲゲゲの鬼太郎』のエンディング曲もムッチャクチャ怖くて聞けなかったなあ。でもどこかのタイミングで、
「子供が本気でビビりまくるからあんまりリアルな描写はやめてくれ」という大人の苦情でもあったのか、80年代に入るとあまり怖く作らなくなったんですよね。鬼太郎のリメイクなんて、同じ曲でもお笑いソングかと思うほど怖くなくなったし。そんなわけで、これはお化けや幽霊がまだリアルに描かれていた戦後日本のある時期の、素晴らしい名作本だと思っています。

 な~んて思って、懐かしくてネットで検索すると…おおおお!なんと復刻されているではありませんか!!これはぜひとも買いたい、でもけっこう高いな…。古本が出たらぜひゲットしよう、そうしよう。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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