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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『阿部薫 / ソロ・ライヴ・アット・騒 Vol.4』

AbeKaoru_Solo Live at Gaya 4 アルト・サックスの阿部薫の「ライヴ・アット・騒」シリーズ第4集は、1978年4月29日のパフォーマンス3つが収められていました。アルト・サックスの独奏が2つ、ソプラニーノ・サックスの演奏が1つ。ソプラニーノというサックスがある事を、僕は阿部薫さんで知りました。そして、このCDを買ったのは、「Chim Chim Cherry」と「アカシアの雨がやむとき」を演奏しているようだったからでした。純然たる出たとこ勝負のサックス独奏の即興で面白いと感じたものって少なかったものでね(゚ω゚*)。

 阿部さんのサックスの音って、すごくきれいと感じる事が多いですが、この日のファーストセットのアルトは珍しくて、ブローした音で同じフレーズを繰り返すところが中心になってました。色々な表現を試していたんだろうな、と思ったり。もしかすると、サックスで色々と歌う事だけ考えていた人なのかも知れません。 
 セカンドセットはソプラニーノの演奏で、「チム・チム・チェリー」のメロディからスタート。あーなるほど、ソプラノ・サックスよりちょっと高い音域をカバーするサックスなんですね。
 サード・セットはアルト・サックス。この演奏がいちばん外連味が強くて僕は好き(^^)。とはいっても、持ち上げるほどのものじゃないかも…。

 僕が好きな阿部薫さんのパフォーマンスって、70年代前半のものが多いです。78年でも『ラスト・デイト』は別格ですが、それ以外の78年の録音は歌う事とエキセントリックな演奏の間で揺れているものが多く、この第4集もそんな感じでした。管楽器奏者が歌うように演奏したいと思うのは自然だと思うし、その自然体な感覚はいいと感じるんですが、それだけならそういうのって自分でやりたい演奏であって、人の演奏をお金出して聴く音楽とは思えないよな…というのが正直なところかも。人前でやるタイプの音楽の場合、演っている人と聴いている人の間に何がキャッチボールされてるかが大事じゃないですか。それがあまりいい関係になっていないというか。

 楽器をやらない人には、サックスの独奏自体が珍しい事でもあるし、何かを感じさせる音楽かも知れないけど、音楽を学んだことがある人にとっては何が出来ないのか色々と分かっちゃうところが辛く感じられる演奏かも。スケールでアドリブする場合は大元のスケールしか吹けないので、音程をいじるアドリブの場合はフェイクするか、特殊技巧に走るかのどちらか。プログレッション出来ないので演歌みたい。だから表現はリズムをいじるとか、デュナーミクや音色表現に行くかしかなく、これだと出来る事の範囲が狭すぎて、音楽が単調にもなるし、どこまで表現を過剰にしていっても選ぶ音が普通すぎるので、よほど過剰な事をやらない限り、緊張感を維持できないんですね(^^;)。。こういう所って表現とか重いとかそういうものだけではどうにもならないので、いくら「歌うように」なんて頑張ってもダメで、学んで超えていくしかないんじゃないかと。音楽ってハートや表現だけでどうにかなるほど簡単なものじゃないですよね…。だから僕は、どうせ出来ないなら外連味たっぷりでギラギラしている70年代初期の方が好きなのかも知れません。第2集はピアノ演奏を含めて面白かったですが、4集はもう一声だったな(^^;)。。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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