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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Lee Konitz / The Lee Konitz Duets』

Lee Konitz_Duets 1967年録音、伝説的なアルト・サックス奏者のリー・コニッツが、色んなジャズ・ミュージシャンとデュオ演奏したアルバムです。共演者はエルヴィン・ジョーンズジム・ホール、エディ・ゴメス、ジョー・ヘンダーソンなどなど。

 音楽は、ディキシーランド・ジャズのような古き良きジャズからフリー・インプロヴィゼーションまで多彩。その中で共通しているのはみんな即興である事でした。ただですね…これを「すごいインプロヴィゼーションだ」みたいに崇め奉って神格化して扱うのは、ちょっと違う気がしました。即興であれば、そして即興への対応力があればいいというものじゃないと思うんですよね、音楽ってフレージングやメロディだけじゃないから。どんな音楽も始まりと終わりがあるので、時間上の推移をどう表現するかも重要だと思うんです、そうしないと飽きちゃうし。序破急でも起承転結でも何でもいいですが、このレコードで聴く事の出来る音楽は、どれもあるアイデアに沿って即興しているだけで、時間軸上のドラマやデザインにまったく無頓着なんですよね。

 若い頃、こういう音楽の難解さに「なにかある」と思っていた時もありました。でもある時から、何かを狙ってこうしているわけではなくて、単純に配慮がないから難しくなってしまってるだけなんだと確信するようになりました。考えてみたら、僕がリー・コニッツの作品で心の底から素晴らしいと思ったものって、弦のアレンジが入った『An Image』だけなのかも。あれは、与えられたドラマチックな構造が先にあるので、コニッツがその上でパラパラとアドリブしてるだけでもドラマが成り立つんですよね。他のいいと思った作品も、アレンジャーやリーダーが他にいたりしますし。。
 つまり、コニッツという人は、あるプログレッションに対してどうインプロヴィゼーションするかという音楽の一部分だけを見ていた人なのではないか…と疑い始めてしまったのが、このアルバムなのでした (^^;)。。つまり、ミュージシャンというよりも、西洋音楽のサックスのアドリブ演奏に特化した職人なんですね、きっと。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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