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Category: CD・レコード > サントラ/イージーリスニング   Tags: ---

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『エンニオ・モリコーネ楽団 / 夕陽のガンマン・荒野の用心棒 オリジナル・サウンドトラック』

YuuhinoGunman.jpg クリント・イーストウッド繋がりで、「ダーティー・ハリー」に並ぶ彼の代表作「荒野の用心棒」のサウンドトラックを。

 昔に書きましたが、父親が西部劇好きだったという事もあって、西部劇の映画音楽は、僕の音楽の原体験のひとつとなています。幼少時、父の運転する車の横に乗って、西部劇の音楽を何度聴いた事か…。で、何十回も聴いていると、いかに子どもと言えど、好きな音楽と嫌いな音楽が出てくるんですよね。あまり好みじゃなかったのは、爽やかな感じとか、あるいは明るい感じの曲。「荒野の7人」とか「黄色いリボン」とか、ああいう音楽ですね。一方、もの凄いカッコいいと思ったのは、暗くて緊張感があってハード目の曲。「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」なんかはビンゴで、その曲がかかると「おお、かっこいい!!」とか思ってました。これはずっと後に気づいた事なんですが、幼少期の頃の僕が好きだった西部劇の音楽は、なんと全部モリコーネ作曲のものであったのでした。。こうなると、西部劇の音楽が好きというより、モリコーネの音楽が好きだったのかもしれませんね(^^;)。

 あまりに好き過ぎて、何が好きなのかも分からないんですが、それでもかろうじて言えるのは、ひとつは音楽の題材の取り方と、そしてそれが生み出した他にはないオリジナリティが好きなんじゃないかと思います。「夕陽のガンマン」にも「荒野の用心棒」にも言える事なんですが、アレンジされている楽器の種類が独特です。メインとなる楽器はフォーク・ギター。伴奏打楽器がなんと教会の鐘。主旋律は口笛とか、ハーモニカ。オブリのケーナ(竹の吹奏楽器)…。つまり、使われる楽器は、映画に描かれた世界に出てくるものばかり。アメリカのフォーク音楽の源流のひとつに、カウボーイの音楽というものがあります。カウボーイが使っていた楽器は、フォークギター。この世界観をサウンドトラックが間接的に表現していく。ピアノが音楽に入る時も、ぜったいにグランドピアノなんか使わないで、調律の狂ったホンキートンクなアップライトピアノが使われます。その音は、荒野の酒場に置いてあるピアノそのものという感じ。伴奏に使われる教会の音は、劇中で無残にも死んでいく町の人やガンマンが死ぬ度に鳴らされる街の教会の鐘と同じ。音楽の作り自体もマーチ調のものが多く、これも世界観に死ぬほどマッチしています。こうなってくると、映画と伴奏というのではないんですよね。テーマの口笛なんて、映画の伴奏なんて思えなくて、これは主人公のガンマンの吹いた口笛にしか思えなくなるというのが、人間の心理というものなんじゃないかと。
 教会の鐘をバック、フォークでマーチ調の刻み、主旋律は口笛、そして疾走感と悲壮感が背中合わせのような曲想…いやあ、こんな音楽、他にはちょっと聞けないんじゃないかと。格好良すぎます。

 さて、親父の隣で聴いていた音楽なので、実は映画そのものは大人になるまで見た事がありませんでした。特に、「夕陽のガンマン」を見たのは、つい数年前の事です。「荒野の用心棒」の方が有名ですが、「夕陽のガンマン」面白すぎる!映画の中で、殺された恋人の忘れ形見の首かけのオルゴールが映画の中で象徴的に使われるんですが、蓋を開けたオルゴールのメロディに、トランペットやストリングスが覆いかぶさるように重なって高揚していくという、現実音と伴奏が相互浸透していくという演出は見事でした。このサントラだけ聴いていると、なんでオルゴールにテーマを演奏させてフルオーケストラが伴奏なのかという所が訳分からないと思うんですが、そういう理由です。モリコーネの代表作のひとつ、メチャクチャカッコいい最高の音楽です!!



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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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