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『シャルパンティエ:死者のためのミサ曲集 デヴォー指揮、ウエストヴラムス・ヴォカール・アンサンブル、ムジカ・ポリフォニカ』

Charpentier_Sisha notame noMesses_Devos 17世紀フランス・バロックの作曲家マルカントワーヌ・シャルパンティエの書いたミサ曲集です。シャルパンティエという名の作曲家は何人かいますが、僕はこのマルカントワーヌさんの音楽しか聴いた記憶がありません。そしてマルカントワーヌ・シャルパンティエさんはフランスとはいってもローマでカリッシミに音楽を学んだそうで、かなりイタリア音楽色が強いんだそうです。ルネサンス音楽やバロックって、作曲技法に「イタリアの〇度」みたいな名前がついちゃうぐらいに地域色がはっきりしてますが、古楽からバロックあたりはかじった程度にしか聴いてない僕にはその差がよく分からず(^^;)。だいたい、ルネサンスからバロック期の音楽って、僕は語れるほど聴いていないので、フランスの色ってぜんぜん分からないのです(^^;)。イタリアは装飾が見事、ドイツは地域で違うけど教会寄りになると重厚、フランスは…優美というか、貴族色がちょっと強い、ぐらい?
 そんなニワカな僕ですが、この演奏は聴いた瞬間に「ああ、これはいい…」としびれてしまいました。細かいことは抜きにして、音がとんでもなく美しいのです。いやあ、バロックの宗教曲ってすばらしい。。

 このCDはシャルパンティエが書いた3曲のミサ曲のうち2曲が入っていて、ひとつはオルガンを通奏低音に使った「四声と通奏低音のための死者のためのミサ曲」、もうひとつは「四声と器楽合奏のための死者のためのミサ曲」。どちらも素晴らしかったですが、まずはオルガン伴奏に男女混声合唱のミサ曲、これにしびれないわけがない!オルガンはけたたましく鳴るのではなく、合唱より小さいぐらい。コテコテの日本人な僕は、こういう控え目な方が琴線に触れるんですね、きっと(^^)。。
 そして本当にヤバかったのは「四声と器楽合奏のための使者のためのミサ曲」。なんてこった、この古楽器群の音色の美しさはなんだ?!さらに、カノン状に絡だりホモフォニーに展開したりする声部と楽器の音の混ざり方の美しさがヤバい。

 ルネサンス音楽後半、バロック、古典派という時代の西洋音楽って、古い音楽でも古い感じがしないです。各時代が違う様式を極めていて、すべてが完成形、みたいな。シャルパンティエさんなんて、バロックの中で決して有名な作曲家とは思わないんですが、これほどの完成度のレクイエムを書いちゃうんだから、党Jの作曲家のクオリティたるや恐るべし。これは素晴らしい音楽でした!
 
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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

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