セネガルの民族音楽のCDですが、
グリオとは無関係の村のお祭りでの集団打楽器演奏みたいな感じでした。遠くでガヤガヤと騒ぐ声や、まわりで手拍子を打つ音とかが聴こえて、なかなか楽しげ。まじで大騒ぎって感じ、いいなあ(^^)。
このCD、セネガルにあるファディウト島というところのセレール族の若者たちによる演奏という事ですが、グーグルで調べてもファディウト島はこのCDでしかヒットしない(^^;)。というわけで、情報がCDのライナーしかないのですが、その解説がまるでおとぎ話のよう。大西洋側につきだした岬にある首都ダカールから海岸線沿い(この海岸線、「プティット・コート」というそうです)に南に行ったところに、ジョアルという町があるそうです。ここに住む人はもともと漁民で、貝をよく食べていたんだそうです。その貝殻を海に捨て続けた結果、貝で出来た島が出来た…マジかよ、まるで童話だ!でも、そんな島なんて、海の上にちょこっと顔を出してるだけに思うじゃないですか。ところがそんなもんじゃなく、貝の上にバオバブの木が育ち、ついには家まで建てられるようになったんだそうです。で、このCDの内側には大陸から島まで続く長い木の橋や、島の上の学校みたいな所の写真まで写っていてビックリ。う~んこれって何百年も貝を捨て続けたって事ですよね、すげえ。。でもググるとこの貝殻島の情報はこのCDしかヒットしないので、僕はいまだにこの島の存在をムー大陸ぐらいの感覚で信じていませんが、録音が残ってるぐらいだからマジなんだろうなあ。。

音楽は、コートジボワールをはじめとした西アフリカのポリリズミックな皮もの打楽器のポリリズムな音楽と同じです。CDの解説によると、レスリングのうしろのガヤとして演奏しているものや、舞踊音楽として成立してるみたいです。
西アフリカの打楽器合奏でつまらないものに出会った事がありませんが、これもよかった!!西アフリカのポリリズムがすごいと思うのは、日本でも打楽器音楽は祭りでも能でもいくらでもあるけど、だいたい常に同じリズムをとるのに、アフリカは多人数で叩くとみんなリズムの形を変えてポリリズムになるんですね。このリズムに関する考え方や感覚が実に凄いと思ってしまいます。アフリカすげえ。
セネガルははやい段階からヨーロッパに開かれていたので、首都ダカールは「アフリカのパリ」といわれるほどに近代的発展を遂げているそうです。
一方でサハラの地もあれば、フタ・ジェロン山脈沿いもあればバオバブの木が生い茂る森もあるという事で、色んな側面のある国土なんだそうです。なるほど、それでグリオみたいな音楽もあれば、いかにもブラック・アフリカなこうした打楽器音楽もあったりするのかも。それにしてもいい音楽でした、生き生きとしていて、聴いてるだけで元気が出ました(^^)。
- 関連記事
-
スポンサーサイト