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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『比屋定篤子 / 七色神話』

HiyajoAtsuko_NanairoSinwa.jpg 比屋定さん、1999年発表の6thシングルです。3曲入りで、これはブラジル&Jポップのハイブリッド路線に戻った感じでした。

 いや~ブラジルと日本の歌謡曲のミクスチャー、やっぱりいいなあ。もうほとんどボッサですが、日本語でオリジナル曲というだけでも、かなり日本に近づいて感じます。作詞が比屋定さん本人という事もあるのか、思ってもない事を歌っている感じがなくて、「あ、こういう事をこのぐらいの女性は考えてるんだな」みたいに思えるのがいいです。

 特に素晴らしかったのが、比屋定さんの出身地・沖縄の民謡「てぃんさぐぬ花」を、笹子重治さんのアコギ、それにチェロとパーカッションで演奏したもの。恐ろしく美しい音…僕は笹子さんのギターのファンなのですが、この美しさは尋常じゃないです。ただ、沖縄弁が日本語とは思えないほどでまったく理解できなかったんですが、それを見越してかCDには意訳がついてました(^^)。「てぃんさぐぬ花」というのは、鳳仙花の事だそうです。こうやって聴くと、沖縄の音楽とブラジルの音楽って共通項を感じます。そういえば、ザ・ブームの宮沢さん(でしたっけ?)も、ブラジル音楽に傾倒してましたよね。

 ポップスとはいえ、ピアノが島健さん、ギターが笹子重治さんに古川昌義さん、チェロ柏木広樹さんなどなど、日本のトップミュージシャンがズラリ。一流の、そして大人のJポップ…だと思うんですが、99年というと、MISIA さんや宇多田ヒカルさん。そのへんはまだしも、浜崎あゆみさんに華原朋美さんにGLAYにモーニング娘…Jポップはもう大人が聴く音楽ではなくなっていて、学生のカラオケボックスご用達ぐらいのマーケット。大人の鑑賞に堪えるだけのことをやっているのに、むしろそれが仇になるというダメなジャンルになっていました。僕だって笹子さんがギターを弾いてなかったら比屋定さんを聴いてなかっただろうというぐらいにJポップはまったく聴かなくなっていて、日本の流行歌の終焉は見えていたのかも。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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