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『交響詩 銀河鉄道999』

Koukyousi999.jpg 前の記事で書いたモリコーネの"ONCE UPON A TIME IN THE WEST"のテーマ曲を聴いて思い出すのが、この映画版の「銀河鉄道999」の音楽です。これ、いい映画でしたねえ。最もキスシーンの美しい映画って、この映画なんじゃないかと思います。初めてのキスが別れなんですから(T_T)。

 さて、この映画音楽で最もよく使われるテーマメロディは、ワルツ調の愛のテーマ。これがメチャクチャにいい曲!!美しい星についた瞬間。星の海を機関車が駆け抜ける中、主人公の少年が愛を告白するシーン。最後の別れのプラットホーム。重要なシーンで、この美しいメロディが何度も使われます。ラストシーンに至っては、フルオーケストラに転調まで絡めて、これでもかというぐらいに高揚した音楽に仕上げます。もう、この曲だけでも絶対に買いですよね。この映画に感動した事がある人なら、ぜったいに泣けるはず。。
 他にも、いい曲が結構入っています。まずは映画のオープニングシーンで掛かる雄大な音楽。これも素晴らしい!はじめてこの映画を観た時、最初のナレーションからこの音楽への流れだけで、僕は引きこまれてしまいました(^^)。それから、惑星メーテルに入って、主人公の少年がメーテルを張り倒すシーンのフュージョン曲。これも感動しました。映画版の999の話をすると「音楽がイイよね」という人が、僕の周りには多いですが、これだけ名曲が目白押しだと、それも納得だと思います。

 ひとつだけ残念なのは…あまりにスタジオ録音過ぎる所です。ほら、管弦楽のあの音の美しさって、楽器だけじゃなくって、ホールの音も込みでの事じゃないですか。ところがスタジオ録音だと、たくさんいるヴァイオリンの音が全然混ざらないし、マイクが近すぎて音がヒステリックだし…。それでもちゃんとミックスすればいいモノに出来るんじゃないかと思うんですが、録音した音そのままって感じなんですよね。メインテーマなんて、主旋律よりもコンガの方が前にいたり(^^;)。こんなのアレンジとしてあり得ない、エンジニアに問題が…劇伴なので、流れ作業で丁寧にミックスしている時間がないんでしょうね。映画製作って、音楽が最後で、予算のしわ寄せを一番被ってしまうのが音楽だと言いますし。。そんなわけで、サントラ盤よりも映画のフィルムにダビングされて滲んでしまった音の方が音楽的という皮肉な結果に。これはハイレゾがどうとか20bitがどうとかリマスターがどう…というレベルのハナシではありません。いい音楽なだけに、これは残念。

 しかし、間違いなく日本の映画音楽の傑作のひとつと思います。映画公開から30年近くたって、いまだに再発され続けているというのは、それだけこの音楽を愛している人が多い事のあらわれなんでしょうしね。なんだかんだ言いながらも、僕も異常なぐらいに大好きな映画音楽です(^^)。



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Comments
 
LPをCDに焼いた本盤をこの暮れに聴きながらネットサーフして辿り着きました。
本当に良いサントラアルバムですよね。
LPは当時から持っていましたが以降キチンと聴いておらず、数年前に聴き直してフラッシュバックし今日に至っています。

録音に対しては同じく。
まぁアニメ映画のバックミュージックですから、ミックスは致し方ないかなと。
ホール感もありませんが、マルチモノ録音で良くやったと思います。
当時はこれやヤマトのオケは生演奏コンサートもあったようですが、松本零士系のオケ、キチンと聴いてみたいです。
中高生や自衛隊、海上保安庁のブラバンばかりYouTubeで聴いて物足りません(笑。

では良いお年を。
Re: タイトルなし 
 ふ゛り様、書き込み有難うございます。年末年始でネットを見る事が出来ず、返事を書き込むのが遅くなってしまいました。申し訳ありません。

 いやあ、本当に良いサントラですよね。私はこの映画自体も好きなので、音楽だけを聴くときも映画を見る時もこの音楽を聴く事になり、今まで何度聴いたか分かりません。

 劇伴の録音&ミックスというのは、映画製作上はかなりうしろの段階での作業という事もあり、時間も予算もなくなって、仮にオーケストラものであってもミックスを1日仕上げという事も当たり前にある、と聞いた事があります。そんなわけで、商売上は仕方がなかったのかもしれませんね。しかし良い音楽なだけに、ベストな状態でのミックスを聴いてみたかいと常に思い続けてしまいます。。

> 当時はこれやヤマトのオケは生演奏コンサートもあったようですが、松本零士系のオケ、キチンと聴いてみたいです。

 本当ですよね。数年前、ウルトラセブンのフルオケのコンサートがありましたが、素晴らしかったです。N響でも名フィルでも新日フィルでもいいので、いつか銀河鉄道999でこれをやって欲しいと思ってしまいます。

 それでは、今回はこの辺で。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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