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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『沖至、井野信義、崔善培 Itaru Oki, Nobuyoshi Ino, Choi Sun Bae / KAMI FUSEN』

ItaruOki_KamiFusen.jpg 10年か20年ぐらい前にリトアニアに出来た「No Business Records」というレーベルから出たフリージャズのCDです。21世紀のフリージャズ界隈ではまあまあ有名なレーベルで、日本のフリージャズも積極的に紹介しています…No Business というわりに、昔の有名なプレイヤーしか出さないんですけどね(^^;)。。録音は1996年で、発表は2017年。トリオの連名になってますが、実際には沖至さんが久々に日本に帰ってきたときに組まれたツアーだったみたいです。崔善培(チェ・ソンベー)さんだけは知りませんでしたが、韓国のトランぺッターとの事でした。

 ベースが高速のピチカートやアルコでリズムやバスやオスティナートを作り、トランペットは作られたテーマを2管アンサンブル、ブローイングコーラスに入ったらそれぞれのぺッターがインプロヴィゼーション。というわけで、ゴリゴリなフリージャズとか、イギリスのフリーインプロヴィゼーションと違って、オーネット・コールマンぐらいのフリーさの音楽に感じました。自由度が高く、ツーファイブに縛られないバップともいえそう。実際、「I remember Clifford」や「Tea for two」といったジャズ・チューンも演奏してました。

 良かったのは、沖さん作曲の「Ikiru」。中国音楽のようにゆったりしたマイナーペンタで、ジャズにはないメンタリティを感じました。韓国人が参加して、フランスに渡った日本人がいて…というわけで、欧米のミュージシャンでは作れない音楽だと思いました。
 それから、井野信義さんのピチカートがすごい!フレットレスのコントラバスなのにピッチはいいし、リズムもデュナーミクの安定度も抜群、しかもむっちゃ速い!!はっきりいって、ロン・カーター当たりより数段上のプレイヤーと感じてしまいました。そういえば、高柳昌行さんのグループでの演奏もすさまじかったなあ。。

 残念だったのは、トランペットのおふたりのコンディションがイマイチに感じられたこと。ジャズ系のトランペットって、ブッカー・リトルフレディ・ハバードやクリフォード・ブラウンみたいに、ピッチやデュナーミクを安定させて思い切りよくパーンと演奏しないと、フラフラしちゃうじゃないですか。そんな感じなんですよね。特にふたりでアンサンブルするところのピッチは合わないし、アドリブもけっこうフラフラで…みたいな (^^;)。

 ツアーに合わせた即席のグループで出来る限界がこれぐらいなのかも知れません。それだけに、もっとリハや追い込みをやったら、何倍もよく出来そうな音楽と感じました。そして、録音も良くないです。残念に思うのは、ミックスなりマスタリングなりすれば何倍もよく出来そうなのに、それもしないんですよね。ジャケットデザインも同じことが言えて…インディーズレーベルのダメなところって、ハートはいいけど技術がアマチュアな所と感じます。
 ジャズを含めた即興系の音楽を聴いてたまに感じる事ですが、音楽にしても演奏にしても録音にしても、音楽ってもっと手間をかけて作り上げないと、手を抜いた部分が全部音に出てしまうんだよな、みたいな。「ジャズだから」「即興だから」は音の言い訳にならないんじゃないかなあ、みたいな。東アジアならではの音楽とか、井野さんの凄いプレイとか、いいところがいっぱいあるだけに、この音楽の完成形を聴いてみたいと思いましたが、もう沖さんは…合掌。
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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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