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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『リビア:サハラ砂漠の伝統音楽 Libye : Musiques Du Sahara | Touareg de Fewet』

Lybie_Musiques Du Sahara 民族音楽レーベルMusique du monde がリリースしたリビアの民族音楽のCDです。録音は1978年(もしかするとリリースが1978年なのかも)。録音場所は地中海沿岸から600キロ離れたサハラ砂漠北部、リビアの中でもアルジェリアやニジェールに近い場所にあるフェザン地方という場所。ここにはヤシの木立のまわりに住んでいる遊牧民のアラブ人、スーダン語を話すトゥブの隊商、そしてトゥアレグ族が住んでいるそうです。このCDに収録されているのはトゥアレグ族の音楽でした。

 マグリブの音楽というとお客さんに聴かせるアル・アンダルースという大衆歌謡もありますが、これは自分たちで歌って楽しむ(あるいは部族として何かの意味を持っている)音楽のようでした。音楽的に言うと、トルコあたりのアラビア音楽、スーダンあたりで聴かれる北東アフリカの音楽、そしてフラメンコのハイブリッド、みたいな。ウード弾き語りをしている男性がメインで、これに対して複数の女性コーラスが各種打楽器を叩きながらユニゾンでレスポンスします。

Libya_tuaregu and sahara ウード弾き語り部分は高度なマカームに基づいている感じはなくて、もっとシンプルなパターンを繰り返しているみたいでした。アラビアのフォーマルな伝統芸術音楽よりラフ、クルド人の音楽よりさらにラフに感じました。遊牧民の音楽なのかも。
 そして、ウード弾き語りとはコール&レスポンスの関係にある女性コーラス。これが中央アフリカあたりの複雑なポリフォニーとは違って、スーダンのブルーナイル州で聴いたことのあるプリミティブなユニゾンに似ていました。たまに奇声での合いの手が入るんですが、これだけがややポリリズムなぐらいで、あとは本当にユニゾン。そうそう、動物の鳴き声を模倣したような奇声の入れ方も、スーダンのブルーナイル州の音楽に似てました。近いですから、文化に重なる部分もあるのかも。
 そして、コーラス陣が歌いながら叩いている打楽器。ものは金属カスタネット、メンブレンドラム、手拍子あたりなんですが、このリズムの入れ方がフラメンコそっくりでびっくり!マジでコンパスに基づいてるんじゃなかろうか。。リビアはマグレブなので、アラビア音楽の旋法性とアフリカ音楽の複雑なリズムが混じって、フラメンコの原型になった音楽が生またのかも。これはすごい。

 イメージだけで言えば、サハラ砂漠というより、集落にある共同の中庭みたいなところに集まってやっている音楽のように感じました。地理的に当然ですが、本当に少しアラビア、少しアフリカで、このブレンド具合が絶妙、よかったです!カダフィ政権という政治的な理由があったのか、それともサハラでの録音が過酷だったのか、リビアの民族音楽のCDってあまり見かけません。そういう意味でも貴重な録音じゃないかと。よかったです!

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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