FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『Julian Bream / Nocturnal』

Julian Bream Nocturnal 1993年録音、鬼才ジュリアン・ブリーム60歳の時の録音です。取りあげられた作曲家は…アルバムタイトルになった「ノクターナル」の作者は、ブリームと同郷イギリスのベンジャミン・ブリテン。続いて日本音楽の現代的な響きを創ったといっても過言ではない武満徹、南米のギター音楽の歴史を塗り替えたレオ・ブローウェル、そして近現代の大物作曲家マルタンにルトスワフスキ。つまり…なんとクラシック・ギターのプレイヤーのCDでは異例の現代音楽作品集!!こういうのって作曲家別ではあるんですが、プレイヤーが現代音楽だけを集めて発表するって、CDでもリサイタルでも稀。ブリームさんという超一級の人だからできる事かも。現代音楽マニアの僕は、むしろ狂喜乱舞して買ったんですけどね(^^)。

 ブリームのライブ録音盤『スパニッシュ・ギター・リサイタル』に続いて、思いっきりホール録音で、響きが素晴らしいです!もう、この音だけで感動。曲も、ギターの現代曲をほとんど知らなかった僕には刺激の連続、素晴らしい曲ばかり。ピアノ音楽と違って実験音楽色は少なく、セリー音楽も少なめで、現代の新しい響きは取り込みつつも、すごく音楽的な曲が多かったです。ルトスワフスキの曲を除いて、他の曲は全部ギター現代曲の主要レパートリーと化している大名曲ばかりです…って、もしかしたらブリームが取り上げたから有名になったのかも知れませんね(^^)。現代曲って、名演奏者に取り上げられてそうやって広まっていくものだし。

 問題は演奏。えらく慎重なのです。端的に言えば、全体的にテンポ遅め。ブリーム壮年期のあふれ出るような演奏表現がありませんでした。丁寧さと勢いのバランスって難しいところですが、もしかしたら60歳になってさすがの天才演奏家も衰えたのかも、と思ってしまいました。いやいや、現代曲だからこうなったのか…でもこの後、武満さんの「すべては薄明の中に」は福田進一さんの演奏で、ブリテンの「ノクターナル」も、ある若手日本人演奏家の演奏を聴いて、どう演奏すればこれらの曲が生きるのかを知ってしまった僕には、やっぱりこれはプレイヤーの不調か衰えなんだろうな、と思いました。好きなプレイヤーの衰えを見るのは寂しい…むかし、ルービンシュタインの最後の演奏を聴いた時も、「かつてあれほどの演奏をした人がここまで崩れているのに、まだステージにあげて商売しようとしているがいるのは悲しい」と思った事があったのを思い出しました…そこまでひどくはないのですが(^^;)。

 ブリームは大好きな演奏家なので、ほかにもCDを色々と持っています。今回は、そのうちの何枚かを聴き直しましたが、やっぱり世界に名をとどろかせたプレイヤーは違いますね。演奏ももちろんだけど、60歳でこういう挑戦的なプログラムを組む覇気って、そこからしてすでに凡百のプレイヤーを凌駕してる…。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

05 2021 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS