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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『カスピ海の旋律 アゼルバイジャンの音楽』

KasupikainoSenritu.jpg これもアゼルバイジャンのCD、1989年に日本のキングレコードが日本録音したものです。録音時期はVDE盤『アゼルバイジャンの伝統音楽』とそんなに変わらないし、まして向こうは現地録音だというのに、こっちの方が由緒正しい伝統音楽っぽく聴こえるのはなぜなのか。。

 このCDには、アゼルバイジャンのアーシュクの音楽は入っておらず、ほとんどがムガームでした。VDE盤が歌入りの短いものだったのに対し、こっちは器楽ものが半分。アルバムの前半が器楽で、ケマンチャ(フィドル族の楽器で、膝に立てて演奏するので、二胡に近い感じ)を中心としたものが3曲(M1~3)、タール独奏が3曲(M4~6)。この前半は、トルコやエジプトのマカームというより、芸術性の高いイランのマカーム(ダストガー)に近く感じました。イラン音楽と違って聴こえたのは、ケマンチャの曲。イランにもこれに近い楽器はあるらしいですが、僕が聴いてきたイランのダストガー音楽は、タールなんかの撥弦楽器にタブラなどの打楽器、そして歌というものが多かったので、「へ~こういうムガームもあるのか」という感じでした。
 そして、個人的にカッコいいと思ったムガームは、4~6曲目のタール独奏。クリーエフ・ラミーズ・エユープ・オグリという奏者の演奏ですが、テクニック的にうまいだけでなく、アラルガンドしたり、とにかく表現が見事!素晴らしい演奏でした。
 アルバム後半のM7-11は、ヴォーカル入りのアンサンブルもの。いかにも伝統的なマカームっぽいものもありましたが(M9)、中にはお祭りっぽいというかダンス音楽っぽいというかエンターテイメントっぽいというか、そんなノリのものまでありました。東ヨーロッパの民族ダンスみたいな陽気なものまで入ってたのが意外中の意外(M8とか)。でもやっぱりヴォーカルのタハリール(裏声と地声を素早く入れ替える歌唱)はすごかったです。

 キングやビクター制作の日本のスタジオ録音のCDって、「現地録音じゃないんだ」と聴く前は思っちゃいましたが、実際に聴くとメチャクチャ感動 (^^)。録音がメチャクチャ良いし、特にCD前半の演奏は本当に見事。素晴らしいCDでした!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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