ただ、ヴァーブ移籍後の初期のアルバムの中では、いちばん面白くないかも。僕的には『Pick Yourself Up with Anita O'Day』や『Anita Sings The Most』の方が全然いいと感じました。歌が抑え気味で2~3枚目ほどの勢いがない事と、2枚目『The Lady is a Tramp』の「Rock’n Roll Blue」「Love for Sale」や、3枚目の「Sweet Georgia Brown」ほどの決定的な名曲や名演がないんですよね。悪くないアルバムだ思うんですけど4番バッターやエースストライカーがいなくて、もしこれだけ聴いていたら「ああ、こんなもんか」で終わっていたかも。それにしてもヴァーブ時代のアニタ・オデイの初期アルバムに外れなし、黄金時代を持ってるミュージシャンって素晴らしいなあ(^^)。