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『カラヤン指揮・ベルリン響 / ベートーヴェン:交響曲#5≪運命≫、#6≪田園≫』

Beethoven_denen.jpg 月に27~8日働いて、労働時間が1日10時間以上である事が通常…なんていうライフスタイルって、ここ100年ぐらいの話らしいですね。ローマの奴隷ですらそんなに長時間労働ではなかったというし、狩猟時代の原始人の労働時間は1日4時間程度であったそうで。現代人がipodで5分ぐらいの曲ばかりを通勤時間に合わせて聴くというのは分かる気がするし、そう考えると、資本主義の飼い犬みたいな僕が、マーラーの長大な交響曲を味わっている暇がないというのも致し方ないんじゃないかと。じゃ、マーラーの交響曲がダメとして、ベートーヴェンの交響曲は?…「運命」も「田園」も30分ぐらい、これは大丈夫、寝る前に聴くことが出来ます( ̄ー ̄)。そして聴き終わった後に、気持ちのよい疲労感とともに熟睡コースです。

 僕が若い頃、クラシック界で一世を風靡していたのが、カラヤンというドイツの指揮者でした。ロマンスグレーでルックスもカッコ良かったですしね。そんなわけで、ベートーヴェンのシンフォニーといって一番聴かれていたのは、カラヤン指揮のものだったんじゃないかと。ベートーヴェンのデジタル録音化とか、色々な意義もあったのかもしれません。当時の偉そうな評論家さんから、カラヤンのベートーヴェンは批判もされていました。しかし僕にとっては他のベートーヴェンを知らないもので、あんまりそういう事は分からなかったし、評論家なんて当時すでにクズだと思ってましたし(^^;)。

 しかし、若い頃の僕にとって、やっぱりつまらなかったんですよね、ロマン派の音楽は。ところが、ひとつ前のマーラーの記事で書いたような「絵画的なシーンを音で描く」という事を目の当たりにして、「これはすげえ…」と思わされたのが、「田園」の第1楽章。なんか、青い空にモンシロチョウが飛んでいて、小川が流れていて、レンガ造りの家があって…みたいな光景が想像出来ちゃったのです(もちろん、人によって全然違ってくるとは思うんですけどね)。2楽章もやっぱり同じ。音を聴いて、ある風景が思い描けてしまうって、すごいと思いませんか?今だったら、テレビや映画のBGMで、のどかなシーンで流れる音楽の典型みたいなものがあって、そういう音楽の記憶から色々と類推出来る事もあるかと思うんですが、ベートーヴェンの頃って、そういう前例がない所から、最初のフォーマットを作っていっているわけですよね。例えば自分が作曲をすると想定して、「夕暮れを音楽で描いてみてください」という課題が出たとしたら…そして参考にする前例がないとしたら…いやあ、これは難題だと思うんですよ。
 気性的に、ハードでダークなものが好きな僕にとって、田園は平和すぎる音楽だったんですが、しかしそのイマジネーションには感服してしまった。この後、田園には嵐が来て(アレグロで短調になる)、最後に嵐が去って美しい田園風景が広がるわけです。う~ん、敵の軍門に下るという訳ではありませんが、純音楽主義者であった僕が、その信念を打ち砕かれた瞬間が、「田園」であったのかもしれません。心から素晴らしい音楽と思います。

 さて、ちょっとした後日談が。このCDは、「運命」とカップリングされています。いつも「田園」ばかりを聴いているのですが、今日は久しぶりに「運命」も聴いてみました。冒頭の「じゃじゃじゃじゃ~ん」ですが…か、軽い(>_<)!!と思って、運命のフルスコアを見てみたんですが…やっぱり、Allegro con brio のffだよなあ。もっと「ジギュジギャヤジャジャ~~~ンン!!!!!」ぐらいやってほしいと思ってしまう。。これは、運命の新解釈というんじゃなくって、1980年代というものが、アレグロとかフォルテッシモとかを、これぐらいで捉えていた時代だったのかも知れませんね。80年代といえば、英米のポップスも音がスッカスカで軽い物ばかりだったし、流行色もピンクとかマリンブルーとか軽そうなものばかりでしたしね。。当時の評論家さんの批判を正確に覚えているわけではありませんが、あながち外れではなかったのかもしれません。それでもこの「田園」は、僕の「田園」の基準になっちゃっているので、大正義なんです(^^)。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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