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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『モーツァルト:《魔笛》 カラヤン指揮、ウィーンフィル』

Mozart_Mateki_Karajan_Viena.jpg 小学校の教科書にも載っていたモーツァルトの有名なオペラです!正確にいうとオペラとはちょっと違って「ジングシュピール」と呼ばれるものらしいです。ジングシュピールというのはドイツにあった音楽芝居の一種で、オペラに比べると大衆娯楽に近く、劇場つきの劇団ではなく旅の一座が演じる事が多かったみたい。音楽的な特徴を言うと、オペラだと地のセリフというのはなくて、台詞っぽいところもレチタティーヴォというセリフと歌の中間みたいな感じで歌いますが、ジングシュピールはこれが地のセリフなんですね。だからセリフが歌と音楽をつなぐ格好になります。ちなみにこのCDは「魔笛」全曲が入ってますが、台詞は全部カットされてます。僕が子どものころは、セリフはカットのオペラのレコードって多かったです。

 内容は、王子様が悪魔にさらわれた王女を救うという、えらく子どもっぽく単純なもの。なるほど、大衆娯楽です。そして…王女を救うまでにどんでん返しのドラマがあり、試練があり、これが分かっていてもけっこう面白い(^^)。「クラシックの偉人が残した傑作」なんて堅苦しいものではなく、音楽つきの楽しい冒険ファンタジーぐらいな感じだと思います。
 音楽部分に関しては、モーツァルトらしい明るく楽しげな曲が多く、深刻な雰囲気なものは少ないです。そんな中、第2幕Nr.17のアリア「ああ、私にも感じる、愛の幸せが」と、Nr.18の合唱「おおイシスとオシリスよ」が、ファンタジーな物語とは裏腹にものすごく高尚で美しくて、僕は好き。

 「魔笛」は、フリーメーソンの象徴が隠されてるとか色んなことが言われてますが、別にそんな大それたものじゃないんじゃないかなあ。フリーメーソンは暗殺教団か魔術を扱う秘密結社のように言われる事すらありますが、元は石屋の商業組合ですからね。こんなに明るく楽しい娯楽的なジングシュピールなのに、モーツァルトがその教義で使われた「3」をこの曲の中に入れたという程度で、小説家や研究科のみなさんは深読みし過ぎなんじゃないかと。かくいう私も、子どものころに嘘くさいオカルト本で魔笛とメーソンの関係の話を読んで、魔笛に興味を持ったんですけどね(゚∀゚*)エヘヘ。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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