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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ブリテン:戦争レクイエム 小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラ』

Britten_WarRequiem_Ozawa_SaitouKinenOrch.jpg これもブリテンの代表的な曲です。ナチの空爆で吹っ飛ばされたイギリスの聖マイケル教会の委嘱で書かれた、イギリスにとってはかなり重い作品。日本のお寺や神社も、原発事故みたいな事があった時に、こうやって音楽を委嘱して作ればいいのにね。僕は、音楽以外の背景部分で音楽そのものの評価を変えたくないので、背景と音楽は切り離して考えたい方なんですが、宗教的な内容を含む声楽で詞がついているので、なかなかそうもいかないです。

 難しい事は置いといて、まずは全体の重々しい雰囲気が良かった…。言葉は、ラテン語による典礼文と、詩人ウィルフレッド・オーウェンの詩で、これが交互に来ます。つまり、キリスト教の典礼が、現代の戦争に重ねられていきます。この構成、ああなるほど…と感心しました。
 この言葉の筋に従って、音楽が進行しました。詩はレチタティーヴォのように使われるので、CDで聴くと声楽や合唱曲というよりもオペラみたい。雰囲気としては、現代音楽作品というより、19世紀末から20世紀初頭あたりのオペラに近かったです。でもやっぱりこういう作品って、音楽が言葉を待つので、音楽だけ聴いちゃうとちょっと間が持たないです、やっぱり詞もちゃんと聴かないと。ただ、その詞が問題でして…「死神はぼくたちに小銃弾をつばのように吐きかけ」みたいな詩なんです。これって戦争の悲劇を表現できてはいるんだろうけど、詩として優れたものとは思えなかったです。現代詩って、ツェランとかアポリネールとか、見事なものが多いじゃないですか。同じ文句でも、優れた詩人なら「死神の眼差しの先、鉄塊打ち抜く人の…」みたいに、ある程度抽象化して普遍的な言葉にしてくものなんじゃないかなあ。優れた現代詩に比べると作文ぽかった(^^;)。

 でも、音楽部分と後世のアイデアが素晴らしくて、保守的な書法を使った時のブリテンの作品としては、僕はこの作品が一番好きかも。ただ、残念なのは…このCD、録音がすごく遠かったです。小澤さん&サイトウ・キネン・オーケストラの録音では、バルトーク『青ひげ公の城』の録音を聴いた事がありますが、それはビックリするほどいい音だったのになあ(・_・、)。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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