fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『Chet Baker / Sings』(mono)

ChetBaker Sings_mono 同じレコードのステレオ版のボワボワなリヴァーブがどうしても我慢出来ず、同じレコードのモノ版を買い直した馬鹿なジャズマニアだった若かりし頃の自分(^^)>。オリジナル10インチ盤はラス・フリーマンも写っているモノトーンのジャケットですが、僕はやっぱり12インチ化されたときのイタリア三色旗のような配色のジャケットが好き。レコードってジャケット込みで買うもんだから、ジャケットデザインも大事ですよね。。なお、54年発表のオリジナルの10インチ盤は8曲入り、56年発表の12インチ盤は14曲入りで、CDだと後者になっているものがほとんどです。

 おおー、変なリヴァーブがかかってない!ステレオ版の悪評って、モノかステレオかではなく、やっぱりあの悪趣味でセンスのかけらもないリヴァーブだよな…。
 な~んて感じで、最初の数秒は満足したんですが、すぐに問題が発生したのでした。ジョー・パスがいなくなってるぞ、どういうことだこれは…。良い演奏だったし、ブース録音だったともクビになったとも思えないので、あれはオーバーダブだったのか、みたいな。ほとんどの曲でアーリータイム・ジャズのギターみたいな「ズン・チャッ・ズン・チャッ~」みたいな演奏をしていただけなのに、あれがここまで音楽に効果的だったとは、ジョー・パスおそるべし。。思うに、ジョー・パスの参加は、ステレオ化にあたって、左からピアノを聞こえるようにしたもんで、「右からギターが聴こえたらステレオ感あっていいんじゃね?」というディレクターの思い付きだけでダビングに至ったんではないかと(^^;)。ステレオ音源が出た当初って、音のステレオじゃなくて、音場のステレオがかなり意識されてましたもんね。

 そしてもうひとつ。ステレオ版のボワンボワンなりヴァーヴがいなくなったのはいいんだけど、モノ版は何にもフックがなくてけっこうつまらない…。なんか、ただスタンダードを次々に演奏して歌っているだけ、みたいに聴こえてしまいました。不満はないけど面白みもない、みたいな。
 というわけで、あんなに「これは聴いてられない」と思ったステレオ版なのに、けっきょく僕はステレオ版を手放すことが出来ないどころか、ステレオ版を聴く事の方が多い状態になっているのでした(^^;)。
 そうそう、12インチモノ版に入っていてステレオ版に入っていない曲が3曲あります。「My Ideal」「Time After Time」「I’ve never been in Love Before」です。一方、ステレオ版に入っていてモノ版に入っていないのが「Someone to Watch Over Me」。完全にレコード会社の思うつぼですが、かくしてどっちも手放せない状態が20年以上続いています。こまったもんだ。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

09 2023 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

月別アーカイブ
検索フォーム
これまでの訪問者数
最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS