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『Otis Rush / The Cobra Sessions 1956-1958』

OtisRush_Cobra.jpg 以前、ライトニン・ホプキンスとかスリーピー・ジョン・エステスとか、第2次世界大戦前のブルースのレコードを、いくつか取りあげました。実際に僕が取りあげたのは戦後録音のものもあったのですが、僕の中では、アコースティック・ギターの弾き語り形式のものは「戦前ブルース」という事になっているのです(^^)。一方で、戦後になってくると、ブルースというのが黒人のたむろするミシシッピなんかの酒場で歌われる物ではなくなってきて、ラジオ放送で流され、多くの観客の前でも演奏される音楽になっていったみたい。その過程で、他のアメリカ音楽との相互浸透なんかも多分起こって、エレキ・ギターを使ったバンド形式のブルースが大勢となっていきます。で、そういうバンド・ブルースは「戦後ブルース」という区分け。で、このバンド・ブルースというのがつまらない。大音量化する事で、歌の表現は常にフォルテになって、声の絶妙なニュアンスなんか全部消えちゃうし、アコースティックの頃にあったギター独奏の見事な表現もなくなり、ギターはバンドの合間に「キュイーン」とか、単旋律で間の手を入れるだけのシロウト芸に成り下がってしまいました。その好例がマディ・ウォーターズという人で、この人、最初は素晴らしい戦前ブルースをやっていたのに、途中からバンド・ブルースになって、クソみたいにつまらなくなっちゃう。そのクソみたいな時期の彼の音楽を「神」と崇める人がいるんですが、僕にはそれがメディアの誇大広告に踊らされてるだけにしか思えないのです。

 ところが…そういった戦後のバンド・ブルースの中にも、素晴らしいものがありました。その最初のきっかけが、このオーティス・ラッシュという人です。というか、オーティス・ラッシュのこの「コブラ・セッション」というヤツです。やっぱりバンド・ブルースなんですが、まずは声を含めた歌がスゴイ!!ブルースの凄さのひとつって、歌が語り言葉とメロディと叫びの全ての要素を含んでいるところにあると感じているんですが、オーティス・ラッシュさんの場合、これがとんでもなく素晴らしい!!次に、合いの手で挟んでくるギターが素晴らしい!!僕にはギターが2本いるように聴こえるのですが、1本はグッチャグチャに潰れた音で「ギュワ~~ン」とか、ドロドロの和音。もう1本は、溜めまくってから一気に弾く、いい時の戦後ブルースの単旋律での歌のオブリです。バンドも、ピアノがブルージーにトレモロ、要所要所でブルースハープが「プウォ~ン」とか、メッチャいい雰囲気を作っています。いやあ、これは素晴らしすぎる。。これは、バンドブルースの大名盤じゃないかと思います!!

 僕が持っているのは、紹介したレコードとはジャケットの写真が違います。でも、タイトルは同じだし、収録曲も大体同じ(僕が持っているCDの方が2曲少ない)ので、同じ音源なんじゃないかと思います。僕が持っているやつの方がジャケットがカッコいいんですが、やっぱり2曲多いやつの方がいいんでしょうね。さて、このレコードがあまりに素晴らしかったので、他のオーティス・ラッシュさんのレコードもいくつか聴いたのですが、けっこうツマラナイものもありました。というわけで、ダントツで素晴らしいこの「コブラ・セッション」が大おススメ!バンド・ブルースの大傑作だと思います!!



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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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