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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団』

Bach_MisaROTancho_Rechter_Munhen.jpg 僕が持っているバッハの3大宗教音楽の録音は、すべてリヒター指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団演奏。レーベルが変わってもそうなっちゃうぐらい、バッハの合唱つき管弦楽曲はリヒターが大家という事なんですね。そして、リヒター指揮だとオケと合唱団が常にこうなのは、ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団がリヒターが結成したからなんですね。

 ロ短調ミサはバッハが死ぬ直前に完成したそうです。自分の死に間に合わせたのかも知れませんね。ミサ曲はカトリックのミサに合わせて演奏される曲なので、自由に作曲する事が出来ず、ミサの典礼に合わせて、キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイの5つの通常文を含むのが普通です。この文章は創作ではなく決まっていて、一番短いキリエでいうと、「Kyrie eleison. Christe eleison.Kyrie eleison.」(主よ、憐れみたまえ。キリストよ、憐れみたまえ。主よ、憐れみたまえ。)となります。そして、常識的に考えて、音楽だってミサの雰囲気にかなったものでないといけないと思うんです。このバッハのロ短調ミサは…荘厳で、キリスト教的な悲劇的な雰囲気で…ちょっと言葉で言い当てるのは難しい、これは音でないとゾワッと来る感じを伝えきれない。。

 ミサ曲って教会で使用されている有名曲がバッハ以前に書かれていたりしますが、教会に行っていない現代の日本人にとって一番馴染みのあるミサ曲ってこれじゃないかと思うんですが、でも不思議に思うのは、ドイツ人のバッハってプロテスタントですよね?なんでミサというカトリックの典礼のための曲を書いてるんだろうか(*プロテスタントはミサを簡素化しています)。でもその疑問は、このCDの解説で納得がいきました。バッハ生前に演奏されたのは、第3部サンクトゥスだけで、あとはバッハ個人の信仰心や、一種の就職活動から書いたのではないかとの事。なるほど。。

 全体が5部構成、曲数にして27曲となるこの巨大なミサ曲の中で、個人的に好きなのは…
 まず、20分をかけて演奏される第1部「キリエ」の第1曲合唱「Kyrie eleison(主よ、憐れみたまえ)」。12分以上かかるロ短調ミサ最長のこの曲の荘厳な雰囲気が、このミサ曲の色を決定づけていると感じました。
 第2部グローリアの第6曲の合唱「世の罪を除きたもう者よ」。グローリア自体は讃歌なので明るめの曲が多いのですが、この曲はロ短調。この世のものとは思えないさざ波のような合唱が、最後に長調に進行して終わる様が見事でした。同傾向の曲に、クレドの第4曲があります。これもロ短調で3/4でアダージョ気味。
 第3部クレドの第5曲の合唱「われらのためにポンティオ・ピラトのもとに十字架につけられ」。典礼文の内容が、キリスト教の決定的シーンに触れているだけに、音楽も…。深く沈み込む曲想ながら、どこか傍観しているような感じなのは、あえて抑え気味にした合唱と演奏のためかも。

 キリスト教徒でない日本人の僕は、音楽でミサの雰囲気をつかまえている感じ。考えてみれば、もし自分が作曲家だったとして、仏教の金剛般若教に合う音楽を作れと言われたって、責任が重すぎて作れないです。どんなに偉い日本人作曲家だってそうだと思うんですよね。バッハがそれを果たせたのは、バッハが単に音楽家であっただけでなくて、聖トーマス教会でカントルの役職を得ていた人物だったからでなのでしょう。バッハだってよもやこの曲がここまで聴き継がれるミサ曲になるとは(しかも教会を離れて!)思っていなかったと思いますが、それだけの素晴らしい音楽だと思います。ミサ曲は、ジョスカン・デ・プレとかデュファイとか、シャルパンティエやバッハなど、バロック以前のものもすごく好きなんですけど、バロック期のミサ曲もやっぱり素晴らしいです。。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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