カンタータというのは器楽伴奏つきの合唱曲の事です。
キリスト教的な内容のものが多い気がしますが、それは「教会カンタータ」と呼ばれるもの。
そうでないものは「世俗カンタータ」なんていいます。
バッハのカンタータはほとんどが教会カンタータで約200曲、世俗カンタータはその10分の1の20曲ほどなんだそうです。
バッハはいろんな時代にカンタータを書いたそうですが、その最盛期はヴァイマール時代。そりゃそうですよね、だってヴァイマールでは聖トーマス教会のカントルに就任してるんだから、宗教曲書かなきゃ何やってんだという感じでしょうし(^^)。
な~んていって、第30番BWV30は、レアもののほうの世俗カンタータ。新しい領主の着任を記念して書いたんだそうです。とはいっても、言葉が分からない僕には、音だけで教会カンタータと世俗カンタータを聴き分けるのは無理。ついでにいうと、テノール独唱部分はエヴァンゲリストのようでもあるし、合唱部分は壮麗だし、キリスト教の福音書が大筋ぐらいしか頭に入ってない僕にとっては、管弦楽部分がない事に気づかなければ、これが受難曲だと言われても信じてしまいそう…いや、30番はあんまり荘厳な感じじゃないから、分かるかな?僕がこの手の曲で好きなのは、管弦が休んで、パイプオルガンだけの伴奏になってのソプラノ部分。これは本当にすばらしいと思います。
そして、
超有名な第147番BWV147です。なんといっても
コラール「主よ、人の望みの喜びよ」が入ってるので、バッハのカンタータではこれがいちばん有名じゃないか…僕はそう思ってこのCDを買ったのでした。この曲、アマゾンだかアップルだかのサポートセンターに電話したら、待機音のひとつがこの曲で(しかも電子音じゃなくて立派な管弦楽演奏!)、「お、これはどこの室内管弦楽団かな?」なんて思って、ずっと聴いてました。20分近く待たされたんですけどね(^^;)。
指揮は、バッハといえばこの人というほどの偉人カール・リヒター、演奏もミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団という事で、演奏に関しては安心して身を任せられました。問題は、
受難曲やミサ曲ほど荘厳で重々しくなく、1曲が長くないのを、どうとるかというところ。僕的には、荘厳で重々しいものほど好きなので、受難曲やロ短調ミサさえあれば、カンタータは聴かなくていいやというのが結論。いや、素晴らしい音楽だと思うんですよ。でもバッハのカンタータをみんな聴こうと思ったら、それだけでCD80枚ぐらいは買わないといけない。そんな時間もお金もないので、どこかであきらめるしかないという気持ちなんです(^^)>。
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