fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『遊牧の詩 中央アジア・ウズベクの音楽』

Yuuboku no SI_ChuuouAsia Uzubeku no Ongaku カスピ海の西側のコーカサス山脈のあたりもゴチャゴチャして分かりにくいですが、カスピ海東側の中央アジアもなかなかゴチャゴチャで、地理に弱い僕は大混乱(^^;)。イラン~カスピ海を縦ラインと考えると、その東端に隣接した国が、南からパキスタン、アフガニスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンという順です。ウズベキスタンと中国の関係を見ると、間にキルギス(ウズベク北東)とタジキスタン(ウズベク南東)が挟まってる感じ。というわけで、四方をすべて別の国に囲まれたウズベクの音楽は、色んな音楽のチャンポンでした。

 ウズベキスタンは、ウズベク人が8割で、ほとんどがイスラム教徒、頭にターバンを巻いていて、顔つきは中国系ではなくトルコイランみたいな西アジア系。こうなると、カザフスタンやトルクメニスタンみたいな西アジアの色が強い音楽家と思いきや、最初に入っていた5曲は、なんと中国の雑技団みたい!中国と接してないのに、なんでキルギスを飛び越して中国なんだろう、解せぬ。遊牧民だから、モンゴルやカザフを爆走して、そういう音楽を持ち帰るのかなあ。。6曲目のタール伴奏の弾き語りになって、ようやくマカームみたいな西アジアの音楽が登場…かと思いきや、歌はやっぱり中国っぽかったです。7曲目のないの演奏になって、ようやく西アジアの音楽っぽくなってきました。あとは安定した西アジアのマカーム。しかも、カザフやキルギスみたいな東アジアの音楽とのフュージョンじゃなくて、本格的なマカームでした。メッチャうまいし。
Uzubekisutan_photo.jpeg 個人的には、10曲目のルバッブ(長棹の撥弦楽器)と11曲目のスルナイ(ダブルリード楽器)の独奏が好き。クレジットには独奏と書いてありしたが、どちらもタブラの伴奏がついてました。でも、どちらも本当はもっと長い演奏が普通なのに、短く演奏してるような気もしました。だって、こういう曲が2~3分で終わるとは思えないし(^^;)。

 ウズベクは基本的にアラビア文化圏の音楽、でも一部になぜか中国音楽が入り込んでるのかも、な~んて思いました。このCDは、中国影響の音楽をやる舞踊団の演奏、後半がウズベクにある色んな楽器を、タブラ伴奏でひと通り聴かせるみたいな内容だったので、これがそのままウズベクの音楽ではない気がします。でも、どの楽器もみんな演奏がうまい!やっぱり、アラビア系の文化なんですね、きっと。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

09 2023 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

月別アーカイブ
検索フォーム
これまでの訪問者数
最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS