追記(2022年2月): ちょっとした用があって、久々に聴きなおしたら、またしても感動してしまいました。。この超モダンな雰囲気の影の主役は、作曲を担当したアリエル・ラミレス。ラミレスはアルゼンチンのフォルクローレを現代化した立役者のひとりですが、それもそのはず、ローマやウィーンに渡ってクラシックも勉強してきた人なんですよね。このアルバムに収録されている「Alfonsina y el mar」(アルフォンシーナと海)は、サンバ(ブラジルのSambaじゃなくてアルゼンチンのZamba)を代表する名曲になりましたし、「Dorotea, La Cautiva」(囚われの女ドロテア)や「Juana Azurduy」(ファナ・アスルドゥイ)はラミレスの代表曲にも数えられるようになりました。このアルバム自体が、メルセデス・ソーサのアルバムというより、音楽アリエル・ラミレス&詩人フェリックス・ルナによる戯曲とも言えそうな内容です。8曲すべてがこのコンビの作品ですしね。アルバムタイトル「Mujeres Argentinas」は、翻訳すると「アルゼンチンの女」という意味で、そもそもこのアルバムは8人のアルゼンチン女性を歌った内容なのでした。