コルトレーンは、普通のフレーズを演奏するのが苦手。音は汚いリズムは悪い、アーティキュレーションなんてあったもんじゃない、クラシックだったら即クビですね(^^;)。このアルバムでの「My Favorite Things」や「Everytime We Say Good-bye」のテーマのぶっきらぼうな演奏なんて、ちょっと聴いてられない。。コルトレーンのテーマ演奏が終わって、マッコイのピアノ・アドリブに入った時の安心感ったらないぐらいです。でも、アドリブに入った途端にすごい!この異様なまでの集中力、これだけのアドリブを取れるようになるまでにどれだけ練習を積んだんだろう…。「My Favorite…」だけでなく、「Summertime」のアドリブも絶品です。別の角度から言うとこの頃に流行ったコード・プログレッションの薄いモード曲って、管楽器奏者には熱く瞬発力のある演奏をしやすかったんでしょうね。逆にピアニストは、あまりにコードが進行してくれない曲だと伴奏が手詰まりになって困っちゃうんですけどね。。逆jに、ハービー・ハンコックがやっていたようなモードだとピアニストは色んな和音を作り出せるのでワクワクですが、管楽器奏者は大変なんだろうなあ。そうそう、「Summertime」は、実はマッコイのピアノがすごい…というのは、ピアノ贔屓かな(^^)?