『ZZ TOP / Tejas』

ZZtop_Tejas.jpg いつもそうなのですが、「ファンダンゴ」をターンテーブルに乗せると、白熱してしまってZZトップのレコードを片っ端から聴く羽目に陥ります(^^;)。で、いつも最後の箸休めとなるのが、この「テハス」という5thアルバム。今まで紹介してきたZZトップのアルバムは、2ndから5thまでという事になります。区切りの1枚という事になりますね。6th以降のZZトップはあんまり好きじゃなくって、僕にとってのZZトップはここで完結です。

 「テハス」というアルバム、他のZZトップのアルバムとは少し雰囲気が違います。他のアルバムが「ブルース」「ロック」「ブギー」という押しの印象が強いのに対して、このアルバムはそれに加えて「カントリー」という匂いが結構あります。雰囲気でいうと、大人しいんですよね。だから、「ZZトップ」的なものを求めてこのアルバムを聴くと、肩透かしに合う気がします。ところが…この「大人しい」というのが曲者で、よく聴くとすごい。例えば1曲目の"It's Only Love"。ミディアムスロー気味のテンポで、ハードロック万歳というガキの頃に聴いたものだから、最初は物足りなく感じていたんです。しかしよく聴くと…ドラム、すげえ細かい事やってる。うますぎだろう、これ。。シンセドラム時代がZZトップ初体験だった僕にとって、ドラムは下手だと思ってたんです。しかし、これはうまい。。とくにB面でのドラミングはどれもこれも見事です。他には、オブリで入ってくるスライドギターも、ブルースじゃなくってカントリー/テックスメックス調だし、すごく味わい深くって素晴らしい。
 カントリー要素というのは、カントリー調のフィドルの使用とか、他にも色々と出てくるんですが、極めつけはアルバムラストに入っているインスト・ナンバーの"ASLEEP IN THE DESERT"。あまりに綺麗なインストナンバーで、西部劇のラストで流れていてもまったく遜色のない感じの哀愁が漂っています。この曲が持っているしっとりと物悲しい感じ、大好きです。他にも、他のアルバムでは聴く事の出来ないような曲想の曲とか、色々な面がこのアルバムには出てきます。"EL DIABLO"のBパートなんて、ZZトップどころか、他の音楽でもちょっと聴く事の出来ないような不思議な世界観を作り出しています。

 味わい深さという意味では、実はZZトップの作品中ナンバーワンのアルバムなのかもしれません。でも、最初の1枚がこれだったら、渋すぎて良さが分からないまま、ZZトップにあまり深入りせずに終わっていたんだろうなあ。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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